福岡県教育委員会は、「平成28年度県立高校入学者選抜学力検査結果」の概要について公開した。各教科の出題方針、問題内容、得点率をまとめている。問題内容では、今後の学習方法についてのアドバイスも明記している。 国語については、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」および「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の3領域1事項について、説明的文章、古典、文学的文章、作文の4分野から総合的に国語の力をみるように出題。全体の得点率は前年度より5.1ポイント上回り65.0%となった。中でも、文学的文章の問題は46年ぶりに小説から出題され、得点率は68.1%だった。 数学は、全領域で基礎的・基本的な知識や技能を活用し、論理的に考察して表現する問題を出題。全体の得点率は前年度より7.9ポイント下回り、48.1%だった。 社会は、地図、統計、図表などの資料を提示し、資料活用力、思考力、判断力などを問う問題を出題。全体の得点率は、前年度より7.2ポイント下回り51.4%だった。問題別では、古代から近代までの日本の歴史に関する問題の得点率は60.6%となった。 理科では、授業で実施する観察や実験を中心に第1分野、第2分野から偏りがでないように出題。全体の得点率は前年度より6.7ポイント上回り61.1%だった。中でも、化学領域の水溶液の電気伝導性に関する問題の得点率は70.6%だった。 英語では、中学校で着実に学習していれば解答できる基礎的・基本的な内容を中心に出題。全体の得点率は前年度より1.9ポイント下回り、49.7%だった。「感謝の気持ちを伝えたい人」について、理由を含めて35語以上の英語で書く問題の得点率は49.2%だった。 各教科の問題内容では、日ごろ取り組むべき学習方法なども記載している。英語では、コミュニケーション能力向上のため、4技能(聞く、話す、読む、書く)をバランスよく高めることが必要。聞いたり読んだりしたことを、英語で感想や考えを述べたり書いたりする学習が大切としている。 平成29年度の県立高校入学者選抜の学力検査は、3月8日に実施される。
世界の高校生と比較できる「TOEFL Junior」を活用 ~世界基準の英語力を伸ばす筑波大学附属坂戸高等学校の英語教育とは~ 2023.9.22 Fri 14:45 埼玉県で初めて、国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBD…