ジャガイモ食中毒、9割が学校で発生

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  • 国立医薬品食品衛生研究所
 ジャガイモによる食中毒の9割が学校で発生していることが、国立医薬品食品衛生研究所の調査結果より明らかになった。平成10年以降はほぼ毎年報告されており、適切に栽培・保管がされていなかったことが原因であるという。

 同研究所が平成元年から平成27年の間に国内で発生したジャガイモによる食中毒事例を集計したところ、発生件数が計30件、患者数が計718名であった。平成元年から平成9年までは食中毒の発生は報告されておらず、平成10年以降は平成14年と20年を除いて毎年発生していた。

 食中毒の原因施設は「学校」が90%を占め、小学校の授業の一環として校内の菜園などで栽培して調理したジャガイモの喫食が原因であったという。患者の症状について情報が入手できた15事例(435名)をもとに集計した結果、「腹痛」が51%ともっとも多く、「吐気」43%、「嘔吐」18%、「頭痛」17%、「下痢」13%が続いた。

 食中毒のおもな要因は、「地表から浅いところでの植え付けや土寄せが不十分であったために栽培中に光に当たっていた」「過密栽培や肥料が不十分であったためにイモが十分に成熟しなかった」「光の当たる場所で保管した」など。ソラニン類が多く含まれる皮部分を除かずに喫食している事例が多かったという。

 同研究所の登田美桜氏は、「ジャガイモ食中毒の発生を予防するためには、ただ注意を呼びかけるだけでなく、有毒成分であるグリコアルカロイド濃度が高くならないようにするための栽培上のポイントや適切な保管方法も含めた情報提供が必要である」と指摘している。
《工藤めぐみ》

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