「不安や悩みがあったら話してみよう」文科大臣メッセージ

 盛山正仁文部科学大臣は2024年2月28日、「~不安や悩みがあったら話してみよう~」と題したメッセージを発信した。進級・進学と重なる春の新学期を前に、小学生、中高生、学生に向けて「悩みや不安を1人で抱え込まないで」とメッセージを寄せ、相談できる窓口などを案内している。

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文部科学大臣メッセージ「~不安や悩みがあったら話してみよう~」
  • 文部科学大臣メッセージ「~不安や悩みがあったら話してみよう~」
  • 小学生のみなさんへ~不安や悩みがあったら話してみよう~
  • 内閣官房 孤独・孤立対策担当室「あなたはひとりじゃない」

 盛山正仁文部科学大臣は2024年2月28日、「~不安や悩みがあったら話してみよう~」と題したメッセージを発信した。進級・進学と重なる春の新学期を前に、小学生、中高生、学生に向けて「悩みや不安を1人で抱え込まないで」とメッセージを寄せ、相談できる窓口などを案内している。

 厚生労働省・警察庁の統計によると、2023年の自殺者数(暫定値)は児童生徒で507人と高い水準にあり、特に女子児童生徒の自殺者数が前年に比べて大きく増加しているという。学生の自殺者数(暫定値)は407人であり、児童生徒、学生ともに極めて憂慮すべき状況が続いている。

 18歳以下の自殺は学校の長期休業明けにかけて増加する傾向にあり、特に新年度は児童生徒などの環境が大きく変化する時期と重なることから、政府は3月を「自殺対策強化月間」と定め、丁寧に児童生徒などに寄り添い、子供たちのサインを見逃さないよう関係各所が強固に連携して命を守る体制を敷いている。

 文部科学大臣メッセージは、小学生、中高生、学生に向けてそれぞれ掲載。「不安や悩みは誰しもが抱えるもの。1人で抱え込まず、家族や先生、周囲の大人、友人など誰でも良いので悩みを話してみませんか」とし、「人に相談することは生きていくうえでとても大切なこと」と、悩みや不安を相談できる窓口を紹介している。また、周りに元気のない友人がいたら声をかけて信頼できる大人につないでほしいとのメッセージも寄せた。

 保護者や学校関係者に宛てては、児童生徒などの態度に現れる微妙なサインに注意を払い、不安や悩みの声に耳を傾けて適切に受け止めるとともに、関係機関などが緊密に連携しながら不安や悩みを抱える児童生徒などが孤立することのないよう、地域全体で支援してほしいと協力を求めた。

 そのほか、メッセージ掲載ページでは、武見敬三厚生労働大臣、盛山正仁文部科学大臣、加藤鮎子こども政策担当大臣兼孤独・孤立対策担当大臣の四府省庁大臣からのメッセージ「~若い世代のみなさんへ~」「~あなたの声を聞かせてください~」を掲載しているほか、相談窓口をチャットボットで紹介する内閣官房 孤独・孤立対策担当室の特設サイト「あなたはひとりじゃない」を紹介している。

 もし今、不安や悩みを抱えている、生きづらさを感じている、周囲に心配な人がいる場合は、相談するという1歩を踏み出して、心の重荷を少しだけでも誰かと一緒に分けあってほしい。

《畑山望》

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