スマホデビュー、高1が27%・中1が22%…きっかけは親との連絡

 子どもがスマートフォンを持った時期は、「高校1年生」が26.6%、「中学1年生」21.6%と、進学のタイミングでスマートフォンの必要性を感じて所持する傾向にあることが、明光義塾が4月5日に発表した調査結果より明らかになった。

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子どもがスマートフォンを持った時期
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  • 未成年者がスマートフォンを持つのは何年生が最適か
 子どもがスマートフォンを持った時期は、「高校1年生」が26.6%、「中学1年生」21.6%と、進学のタイミングでスマートフォンの必要性を感じて所持する傾向にあることが、明光義塾が4月5日に発表した調査結果より明らかになった。

 子どものスマートフォン使用に関する全国調査は、全国の小学4年生~高校3年生の子どもを持つ保護者を対象に実施し、593名の有効回答を得た。調査期間は2月~3月。

 現在子どもがどんな携帯電話を持っているか聞いたところ、全体では「スマートフォン」が54.0%ともっとも多く、「持っていない」31.6%、「フィーチャーフォン(ガラケー)」13.6%、「スマートフォンとフィーチャーフォンの両方」0.8%が続いた。小学生は16.6%、中学生は53.5%、高校生は91.5%がスマートフォンを持っており、子どもの学年が上がるにつれて、フィーチャーフォンからスマートフォンに移行する傾向が見られる。

 子どもがスマートフォンを持った時期は、「高校1年生」が26.6%ともっとも多く、「中学1年生」21.6%、「高校2年生」「中学3年生」各11.9%などが続いた。進学後、スマートフォンの必要性を感じて所持するようになったと推測される。

 未成年者がスマートフォンを持つのは何年生が最適だと思うか聞いたところ、「高校1年生」49.9%、「高校2年生」0.8%、「高校3年生」1.2%、「高校生以下は持つ必要はない」13.1%と、65.0%の保護者が中学生以下の所持は適切ではないと考えている。しかし実際は、53.5%の中学生がスマートフォンを所持していることから、適切だと考える学年より早いタイミングで利用していることがわかる。

 子どもにスマートフォンを持たせたきっかけは、「保護者と連絡をとるため」が61.2%ともっとも多く、「子どもの友達の多くが持っているため」39.2%、「子ども本人が(ゲームやSNSなどアプリの利用で)欲しがったため」20.1%などが続いた。

 子どもにスマートフォンを持たせている理由は、「中学に入り、部活の連絡や友達とのコミュニケーションに必要だと思ったから」(中学2年生の保護者)、「小学6年生の時にクラスの半数がスマホを持ち、LINEなどのSNSで連絡を取り合い始めたため」(中学1年生の保護者)など。一方、持たせていない理由は、「本人は欲しいようですが、受験生である事とトラブル防止のため、高校生までは持たせません」(中学3年生の保護者)、「家では練習のために使っていますが、外ではまだ必要ではないし、友達とのコミュニケーションもなくなるのではと思うので、持たせていません。まわりもまだスマホでない子も多いので」(中学1年生の保護者)などの意見が寄せられた。
《工藤めぐみ》

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