新学習指導要領、外国語やプログラミング…文科省が解説公表

 文部科学省は6月21日、小学校学習指導要領と中学校学習指導要領の解説をWebサイトに掲載した。小学校は平成32年度から、中学校は平成33年度から実施される新学習指導要領「生きる力」について、教科・活動ごとに解説をまとめており、Webサイトから見ることができる。

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小学校学習指導要領解説
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 文部科学省は6月21日、平成29年3月に公示された小学校学習指導要領と中学校学習指導要領の解説をWebサイトに掲載した。小学校は平成32年度(2020年度)から、中学校は平成33年度(2021年度)から実施される新学習指導要領「生きる力」について、教科・活動ごとにまとめている。

◆新学習指導要領、移行期間と実施はいつ?

 新学習指導要領は、小学校では平成30年度から平成31年度までの移行期間を経て、平成32年度から全面実施。中学校は、平成30年度から平成32年度までの移行期間を経て、平成33年度から全面実施される。

◆気になる小学校の外国語活動・プログラミング

 解説は、小学校では「総則」「国語」「特別の教科 道徳」など、16編を公開している。中学年に導入する「外国語活動」や高学年に導入する「外国語」は、要点や目標、内容構成などを整理。「外国語活動」の目標については、外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方」を働かせ、外国語による聞くこと、話すことの言語活動を通し、コミュニケーションを図る素地となる資質・能力を育成することを目指すとしている。

 プログラミングについては、取り組むねらいを「論理的思考力を育むとともに、プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする情報技術によって支えられていることなどに気付き、身近な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度などを育むこと、さらに、教科等で学ぶ知識および技能等をより確実に身に付けさせることにある」と解説している。

 小学校学習指導要領では、プログラミングを体験しながら論理的思考力を身に付けるための学習活動を「算数」「理科」「総合的な学習の時間」で取り上げる際の内容や扱いについて例示しているが、「総則」では「例示以外の内容や教科等においても、プログラミングを学習活動として実施することが可能」とし、学校の教育目標や児童の実情などに応じて工夫するよう求めている。

 一方、中学校の解説は、「総則」「数学」など13編あるが、6月21日午後6時50分時点では「国語」「社会」「理科」「音楽」「美術」「技術・家庭」の6編のみが公開されている。
《奥山直美》

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