部分月食が8月8日の早朝に日本全国で見ることができる。国立天文台によると、月は最大で直径の約4分の1が欠けるという。もっとも大きく月が欠けるのは午前3時21分。日本では南西に行くほど条件が良く、空が暗いうちに高い位置で月食を見ることができる。 月食は、月が地球の影の中を通過することによって、月が暗くなったり欠けたように見えたりする現象。この影の中に月が全部入る状態を「皆既月食」、影の中に月の一部が入る状態を「部分月食」と呼ぶ。日本では2015年4月以来、2年ぶりに月食が見られる。 8月8日の部分月食は、午前2時22分に西南の空で月が欠け始め、右下に向かって高度を下げながら午前3時21分にもっとも大きく欠ける。月の欠ける度合いを示す「食分」は0.251(月の直径を1とする)。その後、欠けた部分はだんだん小さくなり、午前4時19分にもとの満月に戻る。 日本では南西に行くほど月食の観察条件が良く、北東に位置する北海道などでは月食が終わった直後に日の出を迎える。各地の月の出や月食中の月の位置は、国立天文台のWebサイトにある暦計算室の「月食各地予報」で調べることができる。 なお、次に日本で月食が見られるのは、1月31日から2月1日にかけて起こる「皆既月食」だ。