最多理由は「どうせ無理」保護者4割は保育園申込みを断念

 4月からの保育利用希望がかなわなかった保護者の4割が「そもそも申込みを行わなかった」と回答しており、申し込まなかった理由に「どうせ無理だろうと諦めた」をあげた人が4割を占めたことが、野村総合研究所の調査結果より明らかになった。

教育・受験 未就学児
4月から保育施設の利用を希望していた子どもの利用状況
  • 4月から保育施設の利用を希望していた子どもの利用状況
  • 4月からの保育利用希望がかなわなかった理由と申込み施設数
  • 4月から保育施設の利用を希望していたが申し込まなかった理由
 4月からの保育利用希望がかなわなかった保護者の4割が「そもそも申込みを行わなかった」と回答しており、申し込まなかった理由に「どうせ無理だろうと諦めた」をあげた人が4割を占めたことが、野村総合研究所の調査結果より明らかになった。

 保育施設・サービスに関するアンケート調査は、全国の未就学児(子ども)を持つ女性3,708人を対象に、居住地、子どもの年齢、母親の就労有無別に、保育施設などの利用状況、利用意向、2017年4月時点での申込み状況などを分析したもの。調査実施時期は7月5日~6日。

 4月から保育施設の利用を希望していた子どものうち、利用できなかった子どもの割合は、母親が就労の場合5.0%、母親が非就労の場合24.8%だった。東京圏、名古屋・大阪圏に比べると割合は小さいが、地方圏にも利用できなかった子どもがおり、母親が就労の場合3.7%、母親が非就労の場合18.6%だった。

 4月からの保育利用希望がかなわなかった理由は、「申込みを行ったいずれの保育施設にも入園できなかったため」が42.5%ともっとも多い。さらに、「申込みを行ったいずれの保育施設にも入園できなかった」と回答した人のうち、71.8%は3か所以上の保育施設に申込みを行っている。

 一方、4月からの保育利用希望がかなわなかった保護者の40.2%が「そもそも申し込みを行わなかった」と回答。理由は、「自分の条件では申込みをしてもどうせ利用できないだろうと思った」「保育課に相談したところ利用できる可能性は低いと言われた」など、「申し込んでもどうせ無理であろうと諦めた」という趣旨の回答が、70名のうち28名と最多を占めた。
《工藤めぐみ》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top