高校生のスマホ所持、親「心配」64.9%…「親より使いこなしている」88.8%

 子どものスマートフォン所持を親の7割近くが心配していることが2018年1月26日、MMD研究所の調査結果からわかった。一方、所有する高校生の7割以上が「使い方に気を付けている」と回答。「親より使いこなしている」は9割近くに達した。

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子どもにスマートフォンを持たせることに関しての心配度合い
  • 子どもにスマートフォンを持たせることに関しての心配度合い
  • いつ頃からスマートフォンを持たせてもよいか
  • 子どもにスマートフォンを持たせてもよいと思う理由
  • 子どもにスマートフォンを持たせる際、トラブル回避のために行いたいこと
  • スマートフォンを利用するうえでマナーや危険な目にあわないように普段から気を付けていること
  • スマートフォンを利用するうえで普段から気を付けていること
  • 親と比較したスマートフォンの使いこなし度
  • 日常生活を送るうえでのスマートフォンの必要度
 子どものスマートフォン所持を親の7割近くが心配していることが2018年1月26日、MMD研究所の調査結果からわかった。一方、所有する高校生の7割以上が「使い方に気を付けている」と回答。「親より使いこなしている」は9割近くに達した。

 「親と高校生のスマートフォン利用に関する意識調査」は中高生の子どもにまだ携帯電話を持たせていない親1,003人とスマートフォンを所有している高校生1,040人を対象に実施された。調査期間は、親が2018年1月12日~18日、高校生が2018年1月12日~1月15日。

 子どもに携帯電話を持たせていない親に「いつ頃からスマートフォンを持たせてもよいか」を質問したところ、66.9%が「高校1年生」と回答。理由は、「クラブ活動など学校の活動で遅くに帰るようになる(遅く帰るようになった)から」が36.2%ともっとも多く、「学校に入学する(入学した)から」34.4%、「周りの子どもがスマートフォンを持つようになったため」27.4%と続いた。

 「子どもにいずれかのタイミングでスマートフォンを持たせてもよい」と回答した親に対して、「子どもにスマートフォンを持たせることに関しての心配度合い」を聞いたところ、16.0%が「とても心配」、48.9%が「やや心配」と回答。合わせて64.9%の親が「心配」と答えた。

 子どもにスマートフォンを持たせる際、トラブル回避のために行いたいことでは、「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用したい」が37.0%と最多。ついで、「無料のセキュリティアプリをダウンロードしたい」が34.7%、「アプリ購入のパスワードは自分(親)が管理したい」が33.4%であった。

 一方、スマートフォンを所有する高校生のうち、「スマートフォンを利用するうえでマナーや危険な目にあわないように普段から気を付けている」と回答したのは74.7%。具体的には、「SNSやメールで怪しいリンクは開かないようにしている」が63.3%ともっとも多く、「SNS上で顔出しや個人情報を明かさないようにしている」49.9%、「データ通信量が多いものは家のWi-Fiを利用するようにしている」44.6%と続いた。

 「親と比べてスマートフォンを使いこなしていると思う」とした高校生は88.8%。日常生活を送るうえでのスマートフォンの必要度を0~10で尋ねた結果では、最大値の「10」と回答した高校生が31.7%ともっとも多く、「8」18.0%、「7」13.8%、「9」11.7%。「7」以上が75.2%を占めた。

 必要度を「10」とした高校生からは、「スマホは日常生活に欠かせない便利なものだから」(高校3年生女子)、「生活が豊かになるから」(高校1年生男子)などのフリー回答が得られたという。
《奥山直美》

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