「pacoo」は、子どもが野菜を食べるタイミングに合わせてオノマトペ(擬声語や擬態語)の音やリズムが流れ、子どもの「食べるモチベーション」を刺激するフォーク型の食育デバイス。多くの子どもが苦手とする野菜を楽しく食べる経験を通じて、子どもたちの「野菜嫌い」を解消するねらい。ものごころがつく前の子どもの野菜の記憶をポジティブにし、今までにない食べる喜びを感じられる新しい食体験を提案するという。

画像:製品イメージ
「pacoo」は、サイエンス発想で人の能力を高めるメソッドやプロダクトの開発を行う「Human X(ヒューマンクロス)」と、子どもごころに着目し生活者向けコンテンツを通じて社会に価値観の提示やムーブメントの創造を行っている「博報堂こどもごころ製作所」の、博報堂社内の2つのプロジェクトチームが協働し、公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科・塚田浩二准教授の協力を得て開発した。
企画にあたっては、子どもの生活シーンの観察から「真似をしたがる」「遊びだと前向きになる」といった子どものやる気に関するインサイト仮説を設定し、そこに子どもが本能的に好む音やリズムを掛け合わせることで食へのモチベーションを刺激する博報堂独自の「pacooメソッド」を開発。今回発表されたプロトタイプは、今後利用者のニーズに合わせて改良していく予定だという。
なお「pacoo」は、3月11日よりアメリカ・テキサスで開催されているテクノロジー・スタートアップのイベント「サウス・バイ・サウス・ウエスト(SXSW)2018」のトレードショーにおいて、博報堂ブースにて「にんじん」「ブロッコリー」「なす」「トマト」の4種類の野菜に応じた体験展示を行っている。