高大接続改革、文科省がQ&A掲載…大学入学共通テストなど

 文部科学省は平成30年6月27日、Webサイトに「『高大接続改革』に係る質問と回答」を掲載した。高大接続改革に関して、大学入学共通テストで活用される民間の英語資格・検定試験、平成33年度の大学入学者選抜などについて、Q&A形式でわかりやすく紹介している。

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「高大接続改革」に係る質問と回答
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 文部科学省は平成30年6月27日、Webサイトに「『高大接続改革』に係る質問と回答」を掲載した。高大接続改革に関して、大学入学共通テストで活用される民間の英語資格・検定試験、平成33年度の大学入学者選抜などについて、Q&A形式でわかりやすく紹介している。

 「『高大接続改革』に係る質問と回答(FAQ)」は、高大接続改革について、文部科学省に寄せられた質問や意見に対する回答をQ&A形式でまとめたもの。「大学入学共通テスト」や「高校生のための学びの基礎診断」に向けた取組み準備などの参考にしてほしいという。

 最初の質問となる「高大接続改革」については、「義務教育段階から一貫した理念のもと、学力の3要素(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)を高校教育で確実に育成し、大学教育でさらなる伸長を図るため、それをつなぐ大学入学者選抜においても、多面的・総合的に評価するという一体的な改革を進めていく必要がある」などと解説している。

 大学入学共通テストで民間の英語の資格・検定試験を活用することに関し、「大学入試センターが4技能の共通試験を実施すべきでは」との意見に対しては、「英語の4技能試験の実施は、特にスピーキングについて、約50万人の受検生を同時に評価することは困難」と回答。検定料が高額で、経済的に困難な受検生への配慮を問う声には、「給付型奨学金の中で、大学入学者選抜に必要な試験の受験料が対象となるよう調整する」などと答えている。

 平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しについても、入試区分の名称変更、評価方法の改善点、現行入試の課題などを紹介。高等学校段階における生徒の基礎学力の定着度合いを測定する「高校生のための学びの基礎診断」については、文部科学省Webサイトの別ページにリンクする形で、制度概要や認定基準などを載せている。

 なお、大学入学共通テスト全体や記述式問題については、後日掲載を予定しているという。
《奥山直美》

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