コクヨの中高生絵画コンテスト、審査員・林亮太氏を直撃

 まるで写真のように身近な風景を描く、色鉛筆画家の林亮太先生。キャンパスアートアワード2018の最終審査員である林亮太先生に、色鉛筆画の魅力と、「キャンパスアートアワード」への参加を考えている学生へのメッセージを伺いました。

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 今年、第4回目を迎えるコクヨと読売中高生新聞が主催する「キャンパス アート アワード2018」。グランプリ作品はキャンパスノートの表紙になることが特徴の、中高生向けの絵画コンテストです。

 その最終審査員の一人、まるで写真のように身近な風景を描く、色鉛筆画家の林亮太先生に、色鉛筆画の魅力と、「キャンパスアートアワード」への参加を考えている学生へのメッセージを伺いました。

--林先生は現在、各地で色鉛筆講座を行いながら、個展を開催し、制作活動も精力的に行われています。そんなお忙しい中、最終審査員を引き受けて頂きありがとうございます。

林先生:若々しい皆さんの絵にたくさん触れられることがとても楽しみです!中高生の皆さんの絵はあまり見る機会がないので、どんな視点で、どんな風に描くのか、どんな面白い絵に出会えるのか、とてもワクワクしています。また、キャンパスノートという誰もが知っているノートの表紙になるということで、絵画作品が商品のパッケージにどう反映されるのか、楽しみにしています。

◆人力カラーコピー!?色鉛筆画の魅力とは!

--先生の絵は写真のようにリアルで、一見色鉛筆で描いたとは思えません!どのように絵は出来上がっていくのですか?「円通寺遠望 清瀬市下宿」
林先生:普段の何気ない、目に留まった風景をメモ程度にスケッチして、あとは写真に撮って家に持ち帰り、スケッチと写真を融合させていくイメージですね。ありふれた景色を描くので、路上の真ん中なんかでは描けませんからね(笑)

--何種類の色鉛筆を使えばこんなに鮮明でリアルな絵が描きあがるのですか!?

林先生:4色+白です。人力でカラーコピーしているようなものですね。青→赤→黄→黒の順番に色を乗せていきます。白は、水彩画でいう水の役割を担っています。なので、出かけるときは小さいサイズのスケッチブックと色鉛筆4色を持ち歩いています。

--たったの4色だけとは衝撃を隠せません!やはり学生時代から美術の勉強をなさっていたのですか?

林先生:いいえ、絵を描くことは元々好きでしたが、文系大学卒業後、一般企業に就職しました。商品の販促をする担当になり、POPなどのデザインに関わったことが始まりです。デザインの仕事をしながら独学でコツコツ絵を描いて持ち込みをしていました。つい5年くらい前までは会社員だったんですよ(笑)

--ずばり、色鉛筆画の魅力を教えてください!

林先生:一番の魅力は何よりも楽なことですね(笑)準備も片付けもいらないし、水や油を使わないからパソコンの横でも描けます。でも、色彩は無限です。「いざ、描くぞ」という心構えも必要なく、描きたいときにすぐ描けます。瞬発力のある身近な文具が色鉛筆です。楽で身近だからこそ、絵が苦手な人にもお勧めしたいですね。

◆身近なところに隠れた魅力!

--「キャンパス アート アワード」のテーマは、「My Sweet Home Town~地元のイチオシ~」ですが、何を描けばいいのかわからない、という人にアドバイスをお願いします!

林先生:名産や観光地に目が行きがちですが、普段の何気ない風景を観察してみてください。きっと面白いものや懐かしいものが隠されていると思いますよ。

--ちなみに、先生の「地元のイチオシ」を教えてください!

林先生:近所の中野区の桜通りです。春になると桜がとても綺麗なんです。身近なところで見つける、いつもと違う表情に魅力を感じます。
「春の道 中野区上鷺宮」
--最後に、アワードに参加しようと思っているみなさんへのメッセージをお願いします!

林先生:デザイン性や緻密さを気にするよりは、「思いっきり」好きなものを描いてみてください!みなさんの絵に出会えることを楽しみにしています!!

〈取材を終えて〉
 好きなことを突き詰め、独学でご自身のスタイルを確立した林先生。アトリエには先生の作品がたくさんあり、どの作品も素敵で終始大興奮でした。林先生の絵のファンのひとりとして、今後のご活躍を楽しみにしています。お忙しい中、取材を受けていただきありがとうございました!!

色鉛筆画家、林亮太先生にインタビュー!

《inspi編集部》

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