風しん患者1,289人、2017年の14倍…最多は千葉県

 国立感染症研究所によると、2018年1月から10月17日までの風しん患者累積報告数は1,289人にのぼる。2017年(93人)の14倍の報告数となり、流行の拡大が懸念される。人口100万人あたりの患者報告数は、「千葉県」が37.6人ともっとも多い。

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風しん累積報告数の推移 2012~2018年(第1~41週)
  • 風しん累積報告数の推移 2012~2018年(第1~41週)
  • 週別風しん報告数 2018年 第1~41週
  • 都道府県別人口百万人あたり風しん報告数 2018年 第1~41週
 国立感染症研究所によると、2018年1月から10月17日までの風しん患者累積報告数は1,289人にのぼる。2017年(93人)の14倍の報告数となり、流行の拡大が懸念される。人口100万人あたりの患者報告数は、「千葉県」が37.6人ともっとも多い。

 風しんは、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症。妊娠20週ごろまでの妊婦が風しんウイルスに感染すると、胎児にも風しんウイルスが感染して、眼・耳・心臓に障害をもつ「先天性風しん症候群」の児が生まれる可能性がある。

 風しんに関する特定感染症予防指針では、「早期に先天性風しん症候群の発生をなくすとともに、2020年度までに風しんの排除を達成すること」を目標としている。

 2018年の風しん患者数は第20週(5月14日~20日)の11人を除き、第29週までは1週間あたり0~7人の範囲で報告されていた。しかし、第30週(7月23日~29日)に19人、第32週(8月6日~12日)に42人、第34週(8月20日~26日)に99人、第36週(9月3日~9日)に147人と増加。それ以降の6週間は毎週100人を超える報告数が継続している。第41週(10月8日~14日)は141人の風しん患者が報告された。

 人口100万人あたりの患者報告数は全国で10.1人にのぼる。都道府県別にみると、「千葉県」が37.6人ともっとも多く、ついで「東京都」32.0人、「神奈川県」17.9人、「茨城県」12.7人、「埼玉県」12.4人、「愛知県」9.5人、「三重県」8.3人。そのほか、群馬県や富山県、長野県、静岡県、和歌山県、岡山県、広島県の各県でも人口100万人あたりの報告数が5.0を超えている。

 風しんはワクチンで予防できる。妊娠中は風しん含有ワクチンの接種は受けられず、受けた後は2か月間妊娠を避ける必要があることから、女性は妊娠前に2回の風しん含有ワクチンを受けておくこと、妊婦の周囲の者に対するワクチン接種を行うことが重要。現在の風しんの感染拡大を防止するためには、30~50代の男性に蓄積した感受性者(免疫がなく感染を受ける可能性のある人)を早急に減少させる必要があるという。
《工藤めぐみ》

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