Space BD×Z会×JAXA、非認知スキル育成など新たな教育事業を展開

 Space BDとZ会グループ、JAXAは、JAXAの共創型研究開発プログラム「宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」の枠組みにおいて、教育分野での事業創出に向けた活動を開始する。非認知スキルを中心とした次世代型教育の育成手法などの体系的開発を目指す。

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宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)
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 Space BDと増進会ホールディングス(Z会グループ)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、JAXAの共創型研究開発プログラム「宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」の枠組みにおいて、教育分野での事業創出に向けた活動を開始すると発表した。非認知スキルを中心とした次世代型教育の育成手法などの体系的開発を目指す。

 宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)は、事業意思のある民間事業者とJAXAがパートナーシップを結び、共同で新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す新しい研究開発プログラム。すでに「防災分野における新たな食ビジネス」や「アバター(遠隔存在技術)を活用した事業」などのプロジェクトが実施されており、この度新たに教育分野での事業創出に向けた活動「宇宙飛行士の訓練方法×次世代型教育事業」を開始する。

 教育事業創出に向けた活動では、これからの教育に不可欠な「急激で予測不能な変化に対応する力/新たな価値を創造する力」、専門的には「非認知スキル」と分類される能力の測定・育成方法の体系的な開発を目指す。未知なる課題に取り組む意欲と能力とは、人類にとって未知の象徴である宇宙に挑み価値創造を実現する宇宙飛行士がひとつのロールモデルになるのではないかとの仮説をもとに、宇宙飛行士に求められる力を分析・再定義し、非認知スキルの評価・育成方法を確立。事業展開につなげる。事業を通して「急激で予測不能な変化をする社会」で耐えうる、そして活躍する人材を多く輩出することが目的。

 事業の中で、Space BDは2019年3月を目途に「JAXAが有する宇宙飛行士訓練方法」「宇宙飛行士の山崎直子氏の経験・知識」「国際的な学力評価ツール・教材開発実績を有する北川達夫氏の知見などを総合的に分析・評価」し、幼児の教育から企業の人材採用・研修に至る全世代を対象とした「次世代型教育」特に「非認知スキル」の測定および育成の手法を体系的に開発する役割を担う。

 そのうち、幼児から大学生までの対象年齢層における事業や教材・プログラム開発では、Z会グループの協力のもと、Space BDとの協働にて展開。2019年4月からテストマーケティングを行いながら対象年齢層ごとの教材開発を行い、2020年4月より次世代型教育(非認知スキル)プログラムおよび教材の本格販売を目指す。また、JAXAは長年培った宇宙飛行士訓練方法の提供などを通じ、宇宙分野にとどまらず教育分野におけるJAXA研究開発成果の最大化を目指すという。
《畑山望》

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