シニア世代、孫のための出費は増加…年間平均は12万円以上

 この1年間で孫のために使った金額は平均12万8,269円、2017年より1万2,210円増加していることが、ソニー生命保険の「シニアの生活意識調査2018」からわかった。また、孫に勉強を教えたいと考えるシニアは、女性より男性のほうが多かった。

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現在の楽しみ
  • 現在の楽しみ
  • この1年間で孫のためにお金を使ったこと(複数回答)
  • この1年間で孫のために使った金額
  • 孫の勉強の世話(勉強を教えること)をしたいか、したくないか
  • 今後、学習していきたいこと(学び直し意向があるシニアが回答)
 この1年間で孫のために使った金額は平均12万8,269円、2017年より1万2,210円増加していることが、ソニー生命保険の「シニアの生活意識調査2018」からわかった。また、孫に勉強を教えたいと考えるシニアは、女性より男性のほうが多かった。

 「シニアの生活意識調査」は、2018年で6回目の実施。2018年10月5日~9日の5日間で調査が行われ、全国のシニア(50~79歳)男女各500人(計1,000人)の有効回答を集計したもの。シニアの楽しみ、家族の関係、就労意向と学び直し意向、スマホ(スマートフォン)利用などを調査した。

 シニアの楽しみを聞いたところ、全体の1位は「旅行」47.9%、2位「テレビ/ドラマ」34.3%、3位「グルメ」30.5%など。男女別では、「旅行」「映画」「読書」の回答は男女差があまりなかったが、「テレビ/ドラマ」「グルメ」「健康」「ファッション」などは女性のほうが高い傾向にある。「子ども/孫」についても、男性15.4%に対して、女性26.2%だった。なお、「スポーツ」については、男性のほうが高くなっている。

 孫がいるシニア(337人)に孫との関係を質問。この1年間で孫のためにお金を使ったことを聞いたところ、1位「おこづかい・お年玉・お祝い金」75.1%、2位「一緒に外食」53.1%、3位「おもちゃ・ゲーム」41.2%という結果だった。2017年調査と比べると、「一緒に外食」は9.4ポイント増、5位の「一緒に旅行・レジャー」30.0%も8.0ポイント増となった。そのほか、「ランドセル・机・文房具など学用品」は3.4ポイント減の12.8%となっている。

 孫のために使った金額の平均は12万8,269円で、2017年の調査より1万2,210円増加。もっとも多い回答は「5万円~10万円未満」21.8%、ついで「10万円~20万円未満」16.7%、「3万円~5万円未満」15.7%、「2万円~3万円未満」15.1%など。そのほか、「50万円以上」4.8%という回答もみられた。

 孫の教育について、孫の勉強の世話(勉強を教えること)をしたいかどうかを尋ねると、全体では「世話をしたい」28.8%、「世話をしたくない」48.1%、「わからない」23.1%の割合だった。男女別では、男性が「世話をしたい」36.1%、「世話をしたくない」36.1%、女性が「世話をしたい」22.3%、「世話をしたくない」58.7%。女性よりも男性のほうが「勉強を教えたい」と考える人が多いことがわかった。

 そのほか、学び直し意向があるシニアに今後学習したいことを質問したところ、「語学」53.2%、「歴史」36.0%、「パソコン・インターネット」30.5%などがあがっている。「プログラミング」については、男性の17.3%が学び直しの意向を示していた。
《黄金崎綾乃》

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