フェイクニュースに騙されたことのある中高生26.3%…半数以上が拡散も

 スマートフォンを所有する中高生のうち26.3%はフェイクニュースに騙されたことがあり、さらにそのうち61.0%はフェイクニュースを拡散してしまった経験があることが、MMD研究所とTesTee(テスティー)の共同調査から明らかになった。

デジタル生活 中学生
フェイクニュースに関する意識調査
  • フェイクニュースに関する意識調査
  • フェイクニュースという言葉の認知
  • フェイクニュースという言葉の認知(性別・学年別)
  • フェイクニュースに騙された経験
  • フェイクニュースを見破る自信
  • フェイクニュースを見破る自信(性別・学年別)
 スマートフォンを所有する中高生のうち26.3%はフェイクニュースに騙されたことがあり、さらにそのうち61.0%はフェイクニュースを拡散してしまった経験があることが、MMD研究所とTesTee(テスティー)の共同調査から明らかになった。

 「2019年3月 中高生のフェイクニュースに関する意識調査」は、12歳から18歳のスマートフォンを所有する中高生の男女を対象にインターネットで実施され、計1,248人の有効回答を得た。調査期間は2019年2月5日から10日。

 フェイクニュースという言葉を知っているか聞いたところ、「知っている」64.3%、「聞いたことがある」20.3%となり、合わせて84.6%が認知しているという結果に。認知度がもっとも高かったのは男子高校生で86.8%、もっとも低かったのは女子高校生で82.8%であった。

 フェイクニュースを見たことがあると回答した537人を対象に騙された経験があるか聞いたところ、「騙されたことがある」26.3%、「騙されたことはない」73.7%となり、中高生の4人に1人が騙された経験があることがわかった。騙された経験があると回答した人に、フェイクニュースの拡散経験を聞くと、「RTやイイネなどをして拡散してしまったことがある」「SNSで拡散はしなかったが、友人や家族に話してしまったことがある」との回答が61.0%となり、半数以上がフェイクニュースを拡散した経験もあることが判明した。

 実際に見たことのあるフェイクニュースとしてあげられたのは、「映画館で玉ねぎエキスで泣かせるというニュース」「芸能人の熱愛報道」「架空のうどん店が架空の大学に対して注意したニュース」「水族館のマグロがカメラのフラッシュのせいで死んでしまったというニュース」など。

 今後フェイクニュースを見破る自信があるかどうかについては、「自信がある」「やや自信がある」が合わせて47.0%、「自信がない」「やや自信がない」が合わせて53.0%となり、やや見破る自信のない中高生の方が多いという結果に。もっとも見破る自信のない割合が高かったのは女子高校生で、70.9%と多くが「自信がない」「やや自信がない」と回答した。
《畑山望》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top