【中学受験2019】志望校選びは「子どもの希望」「雰囲気」朝日小学生新聞調査

 朝日学生新聞社は、2019年度中学受験を経験した小学6年生の保護者を対象に中学受験に関するアンケート調査を実施。中学受験をした理由、志望校選びともに「子どもの希望」を重視していたことが明らかになった。約6割は小学3・4年生で情報収集を始めていた。

教育・受験 小学生
中学受験をすることにした理由(3つまで回答)
  • 中学受験をすることにした理由(3つまで回答)
  • 塾や中学校などの具体的な情報を集め始めた時期
  • 志望校を選ぶうえで重視したこと(3つまで回答)
  • 中学受験を意識してから子育てで工夫したこと(複数回答)
  • 受験のための進学塾以外で通っていた塾や習いごと(複数回答)
  • 具体的なスポーツ(複数回答)
 朝日学生新聞社は、2019年度中学受験を経験した小学6年生の保護者を対象に中学受験に関するアンケート調査を実施。中学受験をした理由、志望校選びともに「子どもの希望」を重視していたことが明らかになった。約6割は小学3・4年生で情報収集を始めていた。

 2019年度中学受験に関するアンケートは、朝日小学生新聞や合格発表の会場で呼びかけを行い、Webサイト・アンケート用紙への記入により調査を実施。小学6年生の保護者593名から有効回答を得た。調査期間は2019年2月7日~2月20日。回答を得た対象児童の性別は、男子47%、女子53%。

 中学受験をすることにした理由について選択肢から3つ選択してもらったところ、もっとも多かったのは「子ども自身が希望した」59.5%。ついで、「教育内容が地元の中学校より良い」48.6%、「高校受験をしなくてすむ」43.0%、「大学進学に有利」39.8%と続いた。選択式回答では「子ども自身の希望」の割合が高かったが、自由回答の意見を見ると保護者自身も地元の公立中学校に期待しておらず、より整った環境や子どもの未来が広がる可能性を重視して中学受験を決めているようすがうかがえた。

 塾や私立中学校など、中学受験の情報収集を始めた時期は、「4年生から」がもっとも多く32.7%。ついで「3年生から」28.0%と、60%以上は3・4年生で情報収集を始めていた。小学校低学年や未就学児時点で中学受験の情報収集を開始した割合は合わせて10.2%と少数派だった。

 志望校選びで重視したことを選択肢から3つ選択する質問では、「子ども自身の希望」55.0%のみ5割を超えた。ついで「雰囲気」40.0%、「大学進学実績」33.9%、「通いやすい」32.0%と続いた。自由回答で具体的な意見を聞くと、「礼儀や作法などを生徒に指導しているか」「子どもが自ら学ぶ姿勢を身に付けられるか」「社会で必要な力を養えるかどうか」「いじめ対策をしているか」など、雰囲気と一言では表せないそれぞれの校風や教育内容、方針を重視している傾向がみられた。

 中学受験を意識してから子育てで工夫したことを複数回答で聞くと、「新聞を読ませる」67.6%、「計算など算数の反復練習」51.3%、「スケジュール管理」48.2%、「自主的に勉強するように働きかける」42.7%、「本を読ませる」42.2%の順で多く、毎日の生活の中でコツコツと取り組んでいるようすがうかがえた。

 受験のための進学塾以外で通っていた塾や習いごとについては、「スポーツ」がもっとも多く53.8%。具体的には「水泳」66.5%が圧倒的に多く、ついで「サッカー」21.6%、「テニス」13.5%などであった。そのほか「楽器教室」39.1%、「英語・英会話」29.5%など。体調管理や気分転換としてスポーツを続けた、との意見も多く、受験勉強一色にならないよう、メリハリのある生活を過ごしている家庭が多いようだ。
《畑山望》

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