JAF（日本自動車連盟）は、2018年8月に出動した「子どもを車内に残したままのキー閉じこみ」は全国で246件あったことを公表した。このうち、緊急性が高いと判断し、ドアガラスを割るなどしたケースは8件。原因は「子どもが誤ってロック操作した」がもっとも多かった。 JAFの発表によると、2018年8月1日から8月31日までの1か月間で、JAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち、子どもが車内に残されたままであったケースは全国で246件。このうち、緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどしたケースが8件あった。 現場で聞き取り調査をしたところ、その原因は「子どもが誤ってロック操作した」が最多。「あやすためにリモコンキーを子どもに持たせていたら、ロックボタンを押してしまった」というケースもあったという。 JAFが実施した車内温度検証テストでは、気温35度の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達することがわかっている。また、車を日陰に駐車していたとしても、車内温度の差は約7度とわずかで、駐車場所にかかわらず外気温が高温である場合は注意が必要だ。 体温調節機能が未発達な乳幼児は特に注意が必要だとし、「少しの間だから」「寝ているから」といって車内に子どもを残したまま車を離れることは、「キー閉じこみ」のトラブルとならなくても、熱中症を引き起こす事故になりかねないと注意喚起。また、加齢に伴い体温調節機能が低下する高齢者や、ペットなども車内に残して車を離れないよう強く注意を呼びかけている。
