高校生の海外留学、過去最高の4.7万人…文科省調査

 文部科学省は2019年8月27日、2017年度(平成29年度)高校などにおける国際交流などの状況について調査結果を公表した。高校生の留学生数は前回調査時(2015年度)の3.6万人から1.1万人増加し、過去最高の4.7万人となった。3か月未満の短期の国際交流が増えている。

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研修旅行先国・地域別生徒数の推移
  • 研修旅行先国・地域別生徒数の推移
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 文部科学省は2019年8月27日、2017年度(平成29年度)高校などにおける国際交流などの状況について調査結果を公表した。高校生の留学生数は前回調査時(2015年度)の3.6万人から1.1万人増加し、過去最高の4.7万人となった。3か月未満の短期の国際交流が増えている。

 文部科学省では、高校生の海外留学生数の状況などを把握するため、高校などにおける国際交流などの状況について隔年で調査を行っている。調査対象は、全国の高校、中等教育学校の後期課程、特別支援学校の高等部。

 語学研修や国際交流などのために外国へ3か月未満の研修旅行をした高校生は、前回調査より1万1,148人増の4万2,793人。高校生を派遣した学校数(実数)は、公立1,483校、私立780校、国立23校の計2,286校。行き先は55か国・地域にわたり、もっとも多いのはオーストラリア1万888人、ついでアメリカ9,123人、カナダ4,438人、イギリス3,395人、ニュージーランド2,959人だった。

 外国の高校などに3か月以上留学をした高校生は、前回調査より121人減の4,076人。高校生を派遣した学校数(実数)は、公立566校、私立517校、国立16校の計1,099校。行き先は39か国・地域にわたり、アメリカ1,151人、カナダ937人、ニュージーランド704人、オーストラリア522人の順に多かった。

 日本人高校生の海外留学生数については、政府が「第3期教育振興基本計画」において2022年度(令和4年度)に6万人との数値目標を掲げている。

 これに対して、研修旅行(3か月未満)と留学(3か月以上)を合計した高校生の留学生数は4.7万人。前回調査時の3.6万人から1.1万人増加し、過去最高を記録した。比較的短期の国際交流の増加が、留学生数全体の増加につながっている。

 このほか、修学旅行で外国を訪れた高校生は、前回調査時より1万4,981人増の17万9,910人。実施校(実数)は、公立415校、私立528校、国立9校の計952校。行き先は34か国・地域で、台湾の5万3,603人が最多、ついでアメリカ2万8,335人、シンガポール2万7,015人、オーストラリア2万2,028人、マレーシア1万2,975人であった。
《奥山直美》

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