大阪大・千葉大など新型肺炎への注意喚起…不要不急の渡航回避

 中国湖北省武漢市を中心に発生している新型コロナウイルスの感染症。外務省は現在、湖北省に対し「感染症危険情報レベル3」に引き上げている。また、各大学でも渡航を見合わせるほか、感染予防などの注意喚起を行っている。

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 中国湖北省武漢市を中心に発生している新型コロナウイルスの感染症。外務省は現在、湖北省に対し「感染症危険情報レベル3」に引き上げている。また、各大学でも渡航を見合わせるほか、感染予防などの注意喚起を行っている。

 千葉大学は2020年1月28日、Webサイトで「新型コロナウイルスへの対応について」を公開。学生および教職員に対し、風邪やインフルエンザへの対応と同様に、咳エチケットや手洗いなど、通常の感染対策を行うことを促している。常に最新の情報を確認し、特に中国への不要不急の渡航を見合わせるなどの安全確保に細心の注意を払うよう注意喚起している。

 大阪大学は、すでに日本国内でも症例が確認されるなど感染は拡大しつつあることから、関連のWebサイトの活用などにより正確な情報を確認し、感染症対策に努めるよう呼び掛ける。やむを得ず渡航が必要な場合は、外務省の渡航登録サービスへ登録することと、学内の渡航届システムにも登録するなどの注意事項を記載している。

 上智大学は、中国へ渡航を予定している人は、状況によっては国や地域の対応が急に変更されることもあるので、当面不要不急の渡航は控えるようWebサイトに掲載。また、海外から帰国した人は数週間は健康状態に注意し、体調不良時は滞在歴を申告のうえ医療機関を受診し、大学の保健センターに連絡するよう勧めている。

 お茶の水女子大学も、中国での感染報告数は急増しており、ピークアウトした状態ではないと注意を促す。潜伏期は最大14日と推定され、無症状で来日した人が発端者となり、日本国内で2次感染が広がる可能性に留意すべき時期としている。感染地域への渡航を避け、病気の人との接触を避ける、石けんを用いた手洗いを励行するなど、感染リスクを低減する行動をWebサイトで呼び掛ける。

 外務省は、中国湖北省に対して感染症危険情報レベル3「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を、中国のそのほかの地域に対して感染症危険情報レベル1「十分注意してください」を発出している(1月29日現在有効)。
《田中志実》

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