文部科学省は2020年6月5日、留学を予定・検討している日本人学生に対して、感染症危険情報レベル3の国・地域への留学は取りやめ、レベル2の国・地域についても留学の是非または延期について検討するよう求めるメッセージを発信した。 新型コロナウイルス感染症の感染者数とこれによる死亡者数は、世界的に急激な増加が見られ、世界保健機関(WHO)は3月11日、この感染拡大を「パンデミック」と形容されると評価した。 その後も世界的な広がりを見せており、6月5日時点で新型コロナウイルス感染症による感染者は累計で188か国・地域で657万人以上の感染が確認されている。全世界の死亡者数は約38万人にのぼり、感染の拡大は依然として続いており、地域的にもますます広がっている。 外務省は6月5日、18か国に対して発出している感染症危険情報レベルをレベル3に引き上げた。6月5日時点で、世界129か国・地域に対して感染症危険情報レベルを「レベル3」とし渡航を中止するよう勧告、レベル3の国・地域を除く、全世界に対して、不要不急の渡航を中止するように求める「レベル2」を発出している。 これを受けて文部科学省は、留学を予定・検討している日本人学生に対して、感染症危険情報レベル3の国・地域への留学は取りやめ、レベル2の国・地域についても、感染拡大の可能性や現地の状況が悪化する可能性も十分に考慮し、留学の是非またはその延期について改めて検討するよう求めている。 また、世界各国に留学中の日本人学生に対しても、感染の地理的拡大に注意し、現地の状況が悪化する可能性も念頭に、各国の出入国規制や検疫措置の強化に関する最新情報を確認して感染予防に万全を期すように伝えている。