学校の英語授業、保護者の7割近くが「不安」と回答

 アルクは2020年11月25日、「子どもの英語学習に関する小・中学生の保護者調査」の結果を発表した。保護者の7割近くが、学校の英語授業を不安に思っている一方、英語学習のはっきりした目標を持っていない傾向も明らかになった。

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  • 学校の英語授業に関して「将来役に立つか」などの点で不安になるか
  • 15歳時点での英語に関する望ましい状況(優先順位1位)
 アルクは2020年11月25日、「アルク英語教育実態レポート」の第19弾となる「子どもの英語学習に関する小・中学生の保護者調査」の結果を発表した。保護者の7割近くが、学校の英語授業を不安に思っている一方、英語学習のはっきりした目標を持っていない傾向も明らかになった。

 小学校の英語に関して2020年4月、5年生からの外国語の教科化、3年生からの外国語活動の導入という2つの大きな変化があった。アルクでは、英語教育の変化の渦中にいる子どもの英語学習の実態、効果的な英語学習を行うための留意点について明らかにしようと、教育アライアンスネットワークとともに調査を実施した。対象は、小中学生の子どもがいる30~59歳の男女975人。調査期間は9月1日~9日。

 調査結果によると、小中学生の英語学習は、学校においても、学校外の教育機関(英語・英会話教室や学習塾など)においても、学年群で異なる特徴があった。小学1~3年生では、学校で英語授業を受けている場合、半数近くが外国人教師に教わる機会があった。学校外で英語授業を受ける場は「英語・英会話教室」が中心。学校内外の授業に備えた家庭での準備学習は、4技能でばらつきが少なかった。

 一方、中学生は学校の英語授業で外国人教師に教わる機会は小学生より少なく、学校外で英語授業を受ける場は「学習塾」が中心。学校内外の授業に備えた家庭での準備学習は、「問題演習や黙読」の実施割合が高かった。

 小学4~6年生は、「小学1~3年生」と「中学生」両方の特徴を持ちあわせていた。英語学習の移行期にあると考えられ、保護者が子どもの学習(英語に関わらず)に悩みを持ちやすい時期でもあるという。

 学校の英語授業に対しては、保護者の63.0%が「不安」「やや不安」と回答。学校の英語授業への不安が、子どもを学校外の教育機関で英語を学習させることに少なからずつながっていると見られている。

 保護者に「15歳時点での英語に関する望ましい状況(優先順位1位)」を尋ねた結果では、「志望校に合格できる」が中学生47.7%、小学4~6年生27.3%でもっとも高かった。小学1~3年生は「街中で外国人に話しかけられたときに対応できる」22.8%が最多。「英検など英語の資格が取得できる」は、小学1~3年生で20.3%なのに対し、中学生で13.2%、小学4~6年生で13.4%にとどまった。

 アルクでは、今回の調査結果に基づき、子どもの英語学習をより効果的なものとするための留意点として、学校や学校外の教育機関には「学年が上がると生じる英語学習の場や内容の変化が子どもの負担にならないよう、子どもや保護者をサポートする必要がありそう」などと助言。保護者には「学校や学校外の教育機関に『お任せ』するだけでなく、子どもと一緒に英語学習の目標を設定し、子どもの英語教育を主体的に支援することで、子どもが英語学習をより効果的に進められる可能性がある」とアドバイスしている。
《奥山直美》

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