コロナ禍サラリーマンの悲哀に共感…サラ川ベスト10発表

 第一生命保険は「第34回サラリーマン川柳コンクール(サラ川:さらせん)」の全国ベスト10をWebサイトに発表した。全国から寄せられた6万2,542句の中から、投票により「会社へは 来るなと上司 行けと妻」が1位に輝いた。

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第34回サラリーマン川柳コンクール 全国ベスト10決定
  • 第34回サラリーマン川柳コンクール 全国ベスト10決定
  • 第34回サラリーマン川柳コンクール第1位
  • 第34回サラリーマン川柳コンクール第2位~第4位
 第一生命保険は「第34回サラリーマン川柳コンクール(サラ川:さらせん)」の全国ベスト10をWebサイトに発表した。全国から寄せられた6万2,542句の中から、投票により「会社へは 来るなと上司 行けと妻」が1位に輝いた。コロナ禍で生活、働き方が一変した中でも奮闘する姿が想像できるユーモア溢れる作品が並んでいる。

 第34回サラリーマン川柳コンクールは、2020年9月から10月にかけて作品を募集し、2000年以降では最多となる6万2,542句の応募があった。2021年1月に全国優秀100句を発表し、Webサイト等で一般投票を実施。10万1,149人のサラ川ファンの投票によりベスト10が決定した。

 第1位は、得票数4,322票を獲得した「会社へは 来るなと上司 行けと妻」。コロナ禍でなるべく部下を出社させたくない上司と働きに出てほしい家族との間で板挟みになっている悲哀がストレートに表現された一句に、「まるで我が家!」「身に染みる」とサラ川ファンから多くの支持を得た。

 続いて、第2位の「十万円 見る事もなく 妻のもの」は、特別定額給付金が支給されたものの財布の紐をしっかり握られているサラリーマンの姿が幅広い世代から共感を集めた。第3位は急増したリモートワークでの場面を切り取った「リモートで 便利な言葉 “聞こえません!”」がランクイン。第4位の「嫁の呼吸 五感で感じろ! 全集中!!!」や、第5位の「じいちゃんに J.Y.Parkの 場所聞かれ」は、日本中に大ブームを巻き起こしたアニメやアーティストとかけた作品が選ばれた。

 Webサイトでは、ベスト10の他、11位から100位までの作品、審査員のやくみつる氏らによる総評等も掲載。サラリーマン川柳を通して2020年の世相を楽しく振り返ることができる。

◆第34回サラリーマン川柳コンクール 全国ベスト10
第1位:会社へは 来るなと上司 行けと妻(なかじ)
第2位:十万円 見る事もなく 妻のもの(はかなき夢)
第3位:リモートで 便利な言葉 “聞こえません!”(リモートの達人)
第4位:嫁の呼吸 五感で感じろ! 全集中!!!(鬼嫁一家)
第5位:じいちゃんに J.Y.Parkの 場所聞かれ(けぇぽっぷ)
第6位:我が部署は 次世代おらず 5爺(ファイブジイ)(松庵)
第7位:お父さん マスクも会話も よくずれる(さごじょう)
第8位:YOASOBIが 大好きと言い 父あせる(テンビ)
第9位:お若いと 言われマスクを 外せない(エチケット)
第10位:抱き上げた 孫が一言 密ですよ(白いカラス)
《畑山望》

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