【大学受験2022】国公立大の総合型選抜、増加続く…旺文社

 旺文社教育情報センターは2021年11月11日、2022年度(令和4年度)国公立大学入試選抜要項を分析した「国公立大入試で総合型の募集人員が昨年比3.6%増!」を公表した。約3割増えた前年より鈍化しているものの、総合型選抜の募集人員は増加傾向にあると分析している。

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2022年入試  国公立大  選抜区分別の募集人員と割合 (c) 2021 旺文社教育情報センター
  • 2022年入試  国公立大  選抜区分別の募集人員と割合 (c) 2021 旺文社教育情報センター
  • 国公立大  総合型選抜・学校推薦型選抜の募集人員の推移 (c) 2021 旺文社教育情報センター
  • 国公立大  総合型選抜、学校推薦型選抜  共通テストを「課す・免除する」学部数の割合の推移  (c) 2021 旺文社教育情報センター
 旺文社教育情報センターは2021年11月11日、2022年度(令和4年度)国公立大学入試選抜要項を分析した「国公立大入試で総合型の募集人員が昨年比3.6%増!」を公表した。約3割増えた前年より鈍化しているものの、総合型選抜の募集人員は増加傾向にあると分析している。

 「国公立大入試で総合型の募集人員が昨年比3.6%増!」は、文部科学省が公表した「令和4年度国公立大学入学者選抜の概要」をもとに国公立大学入試の概況やトピックス等をまとめたもの。

 2022年度国公立大学入試の募集人員について、おもな選抜区分別に前年との増減をみると、一般選抜が国立で前期194人減(0.3%減)、後期247人減(1.9%減)、公立で前期124人増(0.8%増)、中期15人減(0.6%減)、後期124人減(3.5%減)。総合型選抜は、国立が200人増(3.3%増)、公立が56人増(5.3%増)。学校推薦型選抜は、国立が52人増(0.4%増)、公立が222人増(2.6%増)。

 前年に続き、2021年も国立、公立ともに総合型選抜の募集人員が増加。学校推薦型選抜も国立、公立ともに増加した。全体の募集人員(公立の別日程を含む)に占める「総合型+推薦型」の割合は、国公立大学の合計で22.0%。4年連続で20%を超え、過去最高となった。

 2022年度入試の実施大学・学部数は、国立82大学401学部、公立94大学209学部。このうち、総合型選抜を行うのは、国立64大学258学部、公立38大学77学部。学校推薦型選抜を行うのは、国立77大学283学部、公立93大学203学部。

 2022年度の国公立大学の募集人員は、一般選抜が前期7万9,779人、中期2,349人、後期1万6,335人。総合型選抜は7,413人、学校推薦型選抜は2万585人。総合型選抜と学校推薦型選抜は、募集人員が増え、実施する大学・学部も微増した一方、一般選抜の募集人員は後期日程を中心に減少した。国公立大学合計の「総合型+推薦型」の募集人員は前年比101.9%となっており、前年ほど大きな増加ではないものの、増加傾向にある。旺文社教育情報センターでは「今後も増加傾向が見込まれるため、要注目」と指摘している。

 学力把握措置の1つである総合型選抜・学校推薦型選抜における大学入学共通テスト(以下、共通テスト)利用は拡大傾向にあり、特に国立大学の総合型選抜の急増が目立っている。公立大学では、共通テスト免除の総合型選抜、共通テストを課す学校推薦型選抜が増加傾向にある。

 「国公立大入試で総合型の募集人員が昨年比3.6%増!」ではこの他、国公立大学一般選抜の概況、選抜区分別・日程別の募集人員の推移等も掲載している。
《奥山直美》

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