ふるさと納税、解決してほしい課題は「教育・子育て」

 トラストバンクは2022年11月14日、「ふるさと納税に関する意識調査2022」の結果を公表した。ふるさと納税経験者の約8割は日本の地域課題に関心があり、20代の半数以上は「お礼の品なし」で自治体の取組み支援や災害支援等に寄付経験があることがわかった。

生活・健康 その他
ふるさと納税制度を利用した理由
  • ふるさと納税制度を利用した理由
  • ふるさと納税の寄付をするときにお礼の品を選ぶ基準
  • 日本の地域課題に関心があるか
  • ふるさと納税の制度が「地域間の税の格差」を是正するために始まったことを知っているか
  • ふるさと納税でお礼の品をもらうことが、地域の中小規模の事業者・生産者への応援につながることを知っているか
  • ふるさと納税をするときに、地域の事業者・生産者への応援を意識して、寄付先を選んでいるか
  • ふるさと納税の寄付金を使って解決を期待する課題テーマ
  • 問題解決を期待するテーマ

 トラストバンクは2022年11月14日、「ふるさと納税に関する意識調査2022」の結果を公表した。ふるさと納税経験者の約8割は日本の地域課題に関心があり、20代の半数以上は「お礼の品なし」で自治体の取組み支援や災害支援等に寄付経験があることがわかった。

 調査は、地域の新たな可能性を発掘し、持続可能な社会づくりに貢献する「トラストバンク地域創生ラボ」による第4回調査。2022年10月24日~10月26日、全国に住む20歳~60歳以上のふるさと納税経験者を対象にインターネットで実施した。有効回答は1,102名。

 ふるさと納税を利用した理由は、1位「お礼の品がもらえるから」(70.0%)、2位「住民税が控除されるから」(60.3%)、3位「税金の使い方を自分で選べるから」(23.2%)となった。また、お礼の品を選ぶ基準は多い順に「地域の良質な特産品をお取り寄せしたい」(38.8%)、「普段より贅沢したい」(29.9%)、「日常使いしたい」(28.1%)となった。

 ふるさと納税経験者のうち、約7割が日本の地域課題に関心があると回答しており、約8割はお礼の品をもらうことが地域の中小事業者・生産者の応援につながっていることを知っていると答えた。また、寄付先を選ぶ際に約8割の人が中小事業者・生産者への応援を意識していることがわかった。

 寄付金による解決を期待する課題テーマでは「教育・子育て」(35.5%)が最多となった。年代別でみると、30代では45.9%が「教育・子育て」の解決を期待するとした一方、50代の最多は「医療・福祉・介護」(42.0%)。身近なテーマへの課題意識が反映されたとみられる。

 課題解決型のクラウドファンディングや災害支援等、お礼の品を選ばずに寄付金だけを送る形のふるさと納税については26.8%が利用経験ありと回答した。年代差が大きく、20代は半数以上が「ある」と回答したのに対し、50代では8.7%にとどまり、若い世代を中心に広まっていることが判明。きっかけを尋ねると、多い順に「自治体の特定の課題・取組みに共感した」「災害支援のため」「生まれ育ったふるさとの財政支援のため」となっている。

 「ふるさと納税に関する意識調査2022」の詳細はWebで閲覧できる。


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《中川和佳》

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