医学部志望だからこそ心がけたい、夏休みの過ごし方3つの秘訣…医専予備校プロメディカスに聞く

 少人数授業とマンツーマン個別授業という手厚い指導で、生徒ひとりひとりの本来の伸びしろを引き出すサポートを徹底する駿台グループの医学部専門予備校プロメディカス。プロメディカス戦略マネージャーの細谷一史氏に、医学部合格のための夏の過ごし方について聞いた。

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 「受験の天王山」と呼ばれる夏が近づいてきた。特に医学部受験は学力試験に加えて小論文や面接もあり、課題が多い。夏休みにこそ、「あれもやろう」「これもやらなきゃ」と意気込んでいる受験生も多いだろう。しかし、そうした意気込みとは裏腹に、「本当にこの進め方で大丈夫か」「もっと自分に合った勉強法や、タイパの良い学力の上げ方があるのでは」と悩む受験生も少なくないのではないだろうか。

 そうした時こそ「受験のプロに頼って、学習マネジメントのサポートを受けてほしい」とプロメディカス戦略マネージャーの細谷一史氏は語る。

 駿台グループの医学部専門予備校プロメディカスは、1クラス8名の少人数授業及び、プロによるマンツーマン個別授業という手厚い指導により、生徒ひとりひとりにあった効率の良い学び方で、本来の伸びしろを引き出すサポートを徹底している。

 今回は細谷氏に、医学部を目指す受験生に向けて、合格に手が届く夏休みの過ごし方について話を聞いた。

先生と随時相談しながら夏の適切な勉強計画を組む

--まずは、夏休みに受験生が陥りがちな「やってはいけないこと」を教えてください。

 医学部に限らず、これまでたくさんの受験生を見てきた結果、夏休みを有効に過ごせないパターンは次のいずれかに該当します。

1.詰め込みすぎの計画を立てる

2.余裕がある計画を立てて限界の手前で満足してしまう

3.生活が夜型になる

4.夏にすべてを終わらせるべきと思い込む

 いちばん多いのは「1」です。夏の前はやる気があるからこそ、「あれもやろう、これもやろう」になってしまうのですが、その計画は往々にして「詰め込みすぎ」で、到底終わらないような内容が大半です。いざ始まってみると全然予定通りに行かず、勉強のリズム自体が狂ってきてしまう。そこでスケジュールに空白の時間や日程を事前に組み込み、調整ができるようにしてあれば良いのですが、「1度決めた予定だから」とそのまま突っ走り、いざ夏が明けてみると不完全燃焼で終わってしまうパターンです。

 かといって、そうした先輩たちの体験談を聞いて、「予定はそんなに入れない方が良いんだ」と「2」を選択してしまう、無理をあまりさせないパターンも最近は多いです。余裕がある計画だと成長が止まってしまうんです。無理をさせるという意味ではないですが、ある程度タイトなスケジュールで自分の限界を知ることこそ、秋以降本番に向けて大事なプロセスなのですが、限界の手前で終わってしまう計画で満足してしまう子が増えています

--夏休みの計画は、限界を超えてもいけないし、緩すぎてもいけない。そのさじ加減は難しいところですがどうやったらわかるのでしょうか。

 学校の先生や、僕らのような塾の先生に夏休み前の今から面談を希望することです。たとえば過去に実行した計画がどれくらいはかどったか、何ができなかったかを先生に見せて、今夏のスケジュール作りのアドバイスをもらう。そうして“空白”の調整日を設けたり、自らの現状とすりあわせながら計画の内容を組んでいくというのが良いのではと思います。

インタビューに応じてくれたプロメディカス戦略マネージャー 細谷一史氏

 そして、生活面で陥りがちなのが「3」の夜型です。夜中に家に1人だと周りにライバルがいないのでペースメーカーがなくなってしまい、勉強の内容も進め方も「このくらいで良いだろう」と安易に妥協してしまいがちです。

 試験は朝から始まるということもありますし、朝から自習室に行けば自然と「みんな頑張っているから自分も頑張ろう」という気持ちになるでしょう。

 また、「4」のように、「受験の天王山」の意味を取り違えて、「夏に受験のすべてをやり遂げなければ」と思い込んでいる子も多いです。受験は1月なので時間はまだあります。「夏は大事な時期だけれども、そこで仕上げる必要はない」のです。学校や塾の先生と決めた自前スケジュールの内容をまずはしっかり行うこと。そこに集中してほしいと思います。

当たり前の勉強を毎日繰り返す生徒が夏後半に伸びる

--それを踏まえて、受験生が夏休みに意識しておくべきポイントを教えていただけますか。

1.適切なスケジュールを組んで詰め込みすぎない

2.朝型生活

3.予定は仮

4.人に頼る

5.毎日繰り返す


 の5点です。

 「3」は特に大事なポイントで、「予定は崩れて当たり前、うまくいかなくて普通」と認識しておいたほうが良いと思います。実は難関大に現役で受かっていくような生徒というのは、先ほどの“空白”の調整日を設けるなど、学力以前にそうした臨機応変な時間の使い方がうまく、自分をコントロールできる能力が高いんですね。

 でもだからといって、そのような力は簡単には身に付かないので、「4」であげたように「人に頼る」のがもっとも効率的です。

 特にスケジュールが崩れやすいお盆以降は、そのままずるずると夏が終わってしまう生徒と、なんとか立て直そうと積極的に相談に来る生徒とでは、その後の成績で明らかに差が出ます。

 受験の王道は、ひとりよがりでとにかくたくさん詰め込むという力技で乗り切ることではありません。要所要所で、先生などにアドバイスをいただき、進んでくるものです。

 プロメディカスは少人数なので、大きな集団塾では埋もれてしまうような生徒こそ、大人が少し手を貸してあげるだけでまだまだ伸ばしてあげることができます。

 予定通りうまくいかないときこそ人に相談する。受験は1人でするものではなく、大人を頼ってほしいです。

 そして、勉強面でもっとも大事なのが「5」の「毎日繰り返す」です。

 英単語を覚えるとか、数学の基礎問題を制限時間内に解くとか、周りが当たり前にやっていることを毎日欠かさず繰り返せるか否かが合否の分かれ目になるといっても良い。秋以降、過去問をはじめとした実践演習で成果を上げていくために、基礎学力の土台を固める最後の機会が夏休みなんです。もっとも秋以降には、これら夏休みに繰り返し学習する基礎内容の習得をチェックするアウトプット学習を、1日の短い学習時間のうちで行っていかなければなりません。“夏に入れておく”ことをしないと、アウトプット自体が厳しくなるでしょう。

医学部は他学部と受験の準備が違う~膨大な課題への対策を

--医学部受験は学力試験の勉強だけでなく、小論文や面接の対策も必要です。夏休みを過ごすにあたり、他学部受験生と異なる点はどういったところにありますか。

 医学部が他学部の受験と大きく異なるのは、「タイトなスケジュール」と「やることの多さ」です。中でも夏休みに気をつけたいのは次の3つです。

1.面接・小論文の対策をする

2.願書の準備をスタートする

3.医学部以外を目指す人と一緒に勉強しない


 まず1つ目の面接・小論文の対策について。

 多くの受験生は準備が受験直前になってしまい、結局はその内容がネットや本の受け売りになりがちです。ですが最近は学力試験と同様、面接・小論文も点数化して重視される傾向にあるので、時間の捻出しやすい夏から取り組むほうがよいでしょう。

 具体的には、2つ目の願書の準備につながるのですが、「志望理由書を書いてみる」という実践的なところから取り組んでみるだけでも差が付けられると思います。

 医学部の願書では、多いところだと原稿用紙2枚分相当の志望理由を求められます。年明けに提出となると、お正月前後に書く生徒が多いので、先生にもじっくりと添削してもらいづらい。だからこそまだ余裕のある夏の間にしっかり見てもらうのがベストです。プロメディカスでも夏から面接・小論文の対策を行なっています。

 そして3つ目の、「医学部以外を目指す人と一緒に勉強しない」ですが、これはひとえに、医学部と他学部とのスケジュール感の違いです。

 医学部受験では、共通テスト直後から私立の入試が続々と始まります。2次試験もあるので、複数校受ければカレンダーが埋まるほどです。それに対し、たとえば早慶の入試は2月半ば。スケジュールが丸1か月も違うのです。つまり、医学部以外なら、共通テストが終わってからも受験校の過去問をやったり、弱点を補強したりする時間があるのですが、医学部だとまず間に合わない。共通テストの準備をしつつ、私立の対策もやっていくという、他学部に比べて早め早めのスケジュールで進めていかないといけません。ですからプロメディカスでは秋から過去問を解いてもらいます。秋から過去問は早いと思われるかもしれませんが、医学部は「やって当然」なんです。

 こうしたスケジュールを見れば、医学部受験は他学部とは切り分けて、医学部専用の年間計画が必要だということがおわかりいただけると思います。

夏に共テレベルと英数の過去問をおさえておく

--あらためて、夏休みを過ごす上で医学部受験を目指す受験生なら必ず抑えておくべきポイントを具体的に教えていただけますか。

 夏休み中にぜひやっておいていただきたいことは次の通りです。

1.共通テストレベルをしっかりおさえる

2.英語と数学の過去問を確認しておく

3.大学ごとの時間配分を把握しておく


 1つ目の共通テストは、旧センター試験に比べて難しくなっている分、医学部受験でもかつてのように「9割取れて普通」ではなくなっています。今では80%を超えれば医学部の合格が見えてきますが、そのためには共通テストの形式に慣れておくこと、そしてこれまでどおり、難しい問題をむやみに解こうとするよりも、誰もが解ける問題を確実に取る力を付けることが大事です。

 特に現役生にとって夏休みは未履修の範囲にどうしても目が向いてしまい、共通テスト演習が不足しがちなので、少なくとも英語と数学に関しては、どのような内容が出題されているのか確認し、学習を進めておきたいところです。

 プロメディカスでは、駿台グループの中で先行して「atama+共通テストAI特訓」を導入し、無理なく共テを確認し、学習しています。高卒生には先生の指導・指示のもと、共テを計画的に完成させるようにしています。

 そして2点目の英語と数学について。最近は出題傾向が変わってきているので、必ず夏の間に過去問に目を通しておいてください。共通テストに変わって以降、私立や国公立2次の問題でも問題文の量が増えたり、記述の問題が頻出するようになったりしているので、注意が必要です。

出題傾向が変わってきているので、必ず夏の間に英語と数学の過去問に目を通しておく

 そして、その延長にあるのが3点目の、大学ごとに試験での時間配分を把握しておくことです。「この大学の入試はどれくらいの時間で、どんなペースで解かなければいけないのか」を知っておかないと、せっかく身に付けた力が存分に発揮できません。大学による違いを、この夏でしっかり理解しておかないと、秋口から始まる過去問の出来に影響が出てしまうと思います。

 言うまでもありませんが、スピーディーな情報処理能力と正確性を求めてくる大学と、大問に時間をかけて取り組む粘り強さや思考力を求めてくる大学とでは対策が異なります。

 プロメディカスでは前者向けに「サーキットトレーニング」という「時間を意識して素早く正確に解いていく講座」を、後者向けには「難しめな問題をじっくり教えていく講座」を設けています。前者に関しては筋トレのようなもので、直前期に身に付けようとしても間に合いません。先ほども触れたように、夏休みのうちから毎日繰り返し継続することが不可欠です。

模試のデータを活用して勉強を組み立てれば逆転合格も

--これまでの模試の判定が振るわない結果でも、夏休み次第で逆転合格は可能ですか。

 もちろんです。駿台模試は本番に即して作られているので、信ぴょう性のある結果が出てくるのは秋以降です。これまでの模試でE判定でも、そこからいかに上げていくかが重要なんです。

 プロメディカスでは模試の結果を活用し、前期は夏までの学習計画を、そして後期は具体的な出願先を決めていくという2段階でアドバイスを行なっています。

 模試のデータは判定に右往左往するよりも、自分が間違った問題を確認し、間違い方のパターンを分析した方が確実に成績は上がります。正答率が高い問題を間違えたときに、自分に足りないものは何か。数学や理科ならサーキットトレーニングが足りないのか、英語なら単語力なのか読解のスピードなのかなどを見極めていく。

 我々はそうした生徒ひとりひとりの課題を模試のデータと普段の勉強の両面から見極めて、たとえば小テストを毎日やったり、復習テストをできるまで繰り返したりするなど、手厚く指導しています。

 一向に成績が伸びず、医学部合格を諦めそうになっている生徒でも、伸びしろはまだまだあります。自分1人で勉強するのに慣れていないだけで、その生徒にあわせた教え方に変えたり、スケジュール管理や学習の進め方など大人が少しサポートしたりすれば、十分医学部に合格できるんです。

--最後に、医学部を目指す受験生に向けてメッセージを。

 同じ病名でも、人によって症状が違うように、同じ大学を目指す受験勉強もひとりひとりやり方は違って良いはずです。そして、どんな病気でも、素人が勝手に治療法を決めないことや、ヤブ医者に捕まらないことはとても大切ですよね。病気ごとに名医がいるように、受験にも進路に見合ったプロがいます。医学部入試に精通したプロにしっかり頼りつつ、諦めないで症状を改善してほしい。「諦めなければ道は開ける」のは、病も受験も一緒です。

 けして諦めず、医学部合格を勝ち取って、たくさんの患者さんに頼られる名医になってください。

--ありがとうございました。


プロによる適切なマネジメントが学力UPにつながる

 医学部を目指すにあたっては、他学部より早いスケジュールと膨大な作業量をこなすために、スマートさや効率性が重要となる。それらを乗り越えるのは、一部の自己マネジメント力に秀でた優秀な生徒というイメージがあったものの、受験のプロによる適切なマネジメントによって、自走に慣れていない生徒も学力が伸ばせることがうかがえた。少人数制でひとりひとりに寄り添った学習を組み立ててくれるプロメディカス。医学部受験にあたり、ぜひプロの力をうまく活用してほしい。

駿台グループ医学部予備校プロメディカス
夏期講習×夏期特別イベント7/24(月)より順次開講
《羽田美里》

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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