最終合格者は1,781人、前年比378人増…司法試験2023

 法務省は2023年11月8日午後4時、令和5年(2023年)司法試験の合格発表を行った。最終合格者数は1,781人で、2022年の1,403人と比べて378人増加した。受験者数3,928人に対する合格率は45.34%。合格者数と合格率を法科大学院別にみると、1位はいずれも「予備試験合格者」だった。

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令和5年(2023年)司法試験合格者数トップ10 ※画像:法務省「令和5年司法試験」試験結果をもとに作成
  • 令和5年(2023年)司法試験合格者数トップ10 ※画像:法務省「令和5年司法試験」試験結果をもとに作成
  • 令和5年(2023年)司法試験合格率トップ10 ※画像:法務省「令和5年司法試験」試験結果をもとに作成
  • 予備試験合格者(職業別)
  • 予備試験合格者(最終学歴別)

 法務省は2023年11月8日午後4時、令和5年(2023年)司法試験の合格発表を行った。最終合格者数は1,781人で、2022年の1,403人と比べて378人増加した。受験者数3,928人に対する合格率は45.34%。合格者数と合格率を法科大学院別にみると、1位はいずれも「予備試験合格者」だった。

 司法試験は、法科大学院の課程の修了者または司法試験予備試験の合格者が受験できる。受験期間は受験資格を取得した日後の最初の4月1日から5年間。

 2023年司法試験は、論文式試験を2023年7月12日と13日、15日、短答式試験を7月16日に全国8か所で実施した。出願者は4,165人、受験者は3,928人、短答式試験の合格に必要な成績を得た者は3,149人、最終合格者は1,781人で、合格率(最終合格者数/受験者数)は45.34%であった。

 2023年司法試験の合格者数は、「予備試験合格者」が327人で最多。ついで「京都大法科大学院」が188人、「東京大法科大学院」と「慶應義塾大法科大学院」が186人、「早稲田大法科大学院」が174人。一方、合格者を出せなかった法科大学院は13校あった。

 合格者数を受験者数で割った合格率は、「予備試験合格者」が92.63%で最高となり、「京都大法科大学院」68.36%、「一橋大法科大学院」67.22%、「慶應義塾大法科大学院」60.00%、「東京大法科大学院」59.05%と続いた。

 なお、「予備試験合格者」327人を職業別にみると、もっとも多かったのは「無職」で124人。ついで「法科大学院生」78人、「会社員」41人、「大学生」36人、「公務員」23人など。最終学歴別にみると、「大学卒業」135人、「法科大学院在学中」79人、「大学在学中」37人の順に多かった。

◆司法試験合格者数トップ10
1位「予備試験合格者」327人
2位「京都大法科大学院」188人
3位「慶應義塾大法科大学院」186人
3位「東京大法科大学院」186人
5位「早稲田大法科大学院」174人
6位「一橋大法科大学院」121人
7位「中央大法科大学院」90人
8位「大阪大法科大学院」78人
9位「神戸大法科大学院」71人
10位「名古屋大法科大学院」42人

◆司法試験合格率トップ10
1位「予備試験合格者」92.63%
2位「京都大法科大学院」68.36%
3位「一橋大法科大学院」67.22%
4位「慶應義塾大法科大学院」60.00%
5位「東京大法科大学院」59.05%
6位「神戸大法科大学院」48.63%
7位「名古屋大法科大学院」47.19%
8位「早稲田大法科大学院」44.73%
9位「大阪大法科大学院」42.86%
10位「中央大法科大学院」39.30%


《川端珠紀》

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