【共通テスト2024】時間に余裕をもって試験場へ…被災者へも配慮

 大学入試センターは2024年1月4日、大学入学共通テストが1月13日と14日に行われるのに関して、試験当日は雪・事故などにより交通機関に遅延・運休が生じることがあることから「時間に余裕をもって試験場に向かってください」と注意喚起を掲載した。

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 大学入試センターは2024年1月4日、大学入学共通テストが1月13日と14日に行われるのに関して、試験当日は雪・事故などにより交通機関に遅延・運休が生じることがあることから「時間に余裕をもって試験場に向かってください」と注意喚起を掲載した。

 気象庁の2週間気温予報(1月4日発表)によると、2024年度共通テスト実施日の1月13日ころの北海道地方は平年並みか低い日が多くなる予報。東北地方と東日本の気温は、平年並みか高い日が多く、西日本と沖縄・奄美の気温は、かなり高くなるところがある見込み。

 ウェザーニュースの1月5日現在の週間天気予報によると、1月13日の北海道(札幌市)は「くもり一時雪」。東北(仙台市)は「くもり」、関東(東京都)は「晴れ時々くもり」、中部(名古屋市)は「くもり時々晴れ」、近畿(大阪市)は「くもり」、九州(福岡市)は「くもり時々晴れ」の予報。

 試験当日、雪・事故などにより交通機関に遅れや運転の見合わせが生じているときは、試験場で試験開始時刻の繰下げを行うことがある。そうした事態が発生した場合は、受験票に記載されている「問合せ大学」へ連絡し、試験場に向かってほしい。また、試験場に向かう途中に、事件に巻き込まれた場合や痴漢の被害にあったなど、やむを得ない事由は、追試験の対象となる。このような場合も、速やかに受験票に記載されている「問合せ大学」に電話連絡を行う。

 試験当日の所持品については、「大学入学共通テストQ&A」に掲載。受験票・写真票のほかに試験時間中に机の上に置けるもの、試験時間中に使用してはいけない電子機器類、試験時間中に使用できる時計など詳しく説明しているので、早めに確認しておきたい。

 新型コロナウイルス感染症に関しては、「大学入学共通テストQ&A」でまとめている。今年度は、5類感染症に位置づけられたことから、文部科学省が公表した「大学入学者選抜実施要項」に「感染症対策ガイドライン」を作成しないことが明示されている。ただし、「実施時期における感染症の流行状況等を踏まえ、換気の確保や手洗い等の手指衛生励行など感染症の特徴に応じた対策を講じるものとする」と記載されたことや、政府の方針あるいは感染症の感染状況などを踏まえ、今後、検討を行い、必要に応じて試験実施大学などと協力して準備を進めていく予定。

 今後、不測の事態の発生などにより、受験者に至急周知すべき事項が生じた場合は、大学入試センターWebサイトの「重要なお知らせ」に掲載するとともに、大学入試センター公式Xにて公表する。さらに、天気予報についても最新情報の確認をしてほしい。

 また、1月1日に発生した「能登半島地震」で被災した受験生に対し、1月13日、14日に受験できない場合は 1 月27日、28日の追試験の受験申請を可能としている。さらに、被災者が受験しやすいよう、被災地の大学と連携して、追試験場を今後新たに設置する予定だという。

《田中志実》

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