NTTドコモのモバイル社会研究所は2024年8月5日、2023年11月に実施した親と子に関する最新の調査の中から、子のスマホ利用に関して親がどれだけ把握しているかについて公表した。中学生の親の約4割は、子供がスマホでつながっている相手を把握していないことが明らかになった。
モバイル社会研究所の2024年1月29日のレポートによると、スマホを所有している小中学生は、小学生低学年は18％、高学年42％、中学生は79％にものぼる。
今回公開された調査結果によると、小学生より中学生のほうが、把握している事項の割合が低いことが明らかになった。「オンラインでつながっている相手」については、特に把握していない親の割合が高く、中学生では約半数となった。SNSやゲームなど、さまざまな利用シーンで子供たちはつながっており、親も把握しづらい状況が垣間みえたという。
また、親が把握している割合が低かった「オンラインでつながっている相手」について、普段の親子会話の時間とあわせてみると、親子の会話時間が長いほうが、オンラインでつながっている相手を把握している割合が高い傾向がみられた。モバイル社会研究所は、オンラインでつながっている相手について、普段の親子会話の中で話題にあがっている可能性があると分析している。
親子ルールと親の把握状況をみると、親子ルールの中で「利用時間の設定」の有無と、利用時間を親が把握しているかをあわせてみた結果では、利用時間を設定していない親でも、8割が子供のスマホ利用時間を把握していることがわかった。このことから、モバイル社会研究所はルールを設定していないと、子供の利用状況を把握していないとは言い切れないとしている。
子供に関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2023年版」でも紹介されており、子供に関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果を閲覧することができる。
