マイナビは2024年9月9日、「マイナビ2025年卒大学生活動実態調査（8月）」の結果を発表した。2025年卒業予定の学生の8月末時点での内々定率は89.8％。そのうち44.0％が3社以上の内々定を保有していることがわかった。
「マイナビ2025年卒大学生活動実態調査（8月）」は、2025年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した。調査期間は2024年8月25日～31日。有効回答数は2,141名（文系男子420名、文系女子778名、理系男子523名、理系女子420名）。
2025年卒業予定の学生の8月末時点での内々定率は89.8％（前年比5.9ポイント増）となった。また、学生1人あたりの内々定社数を見てみると「1社のみ」の学生は前年とほぼ同値だったが、「2社」の学生が昨年よりも2.5ポイント減り、「3社以上」の学生は前年より2.7ポイント増え44.0％となった。
入社予定先企業をすでに決定している学生のうち、内定式実施の連絡を受けたのは79.0％ だった。また、詳細な連絡を受けている学生のうち、対面形式の実施を予定していると答えた学生は87.7％であり、多くの企業が対面での内定式を予定していることがわかった。
内定式に向けた不安は「ほかの内定者と仲良くなれるか」62.5％が最多で、「内定先の社員や役員とうまく話せるか」47.5％が続いた。また、内定式でやってほしいこととしては「入社前後のスケジュールを教えてほしい」「今後のスケジュールについて質問したい」という希望もあがっている。引っ越しなども想定した、新たな環境への不安からあらかじめスケジュールを把握し準備をしておきたいという気持ちがうかがえる。
社会人になった際に資産形成のために投資を行うか聞いたところ、投資に前向きな回答が63.6％で、「すでに行っている」が13.3％だった。前向きな回答のうち、18.6％は「必ず行う」と回答しており、投資への高い意欲が感じられる。7月調査の「社会人になったらお金を『かけなければいけない』と思うもの」では将来のための貯蓄（65.9％）が最多であり、貯蓄を含む資産形成への意識が浸透しているようだ。
