神奈川県は2024年10月22日、2025年度(令和7年度)私立高等学校・中学校・中等教育学校生徒募集および生徒納付金の概要について公表した。公募による募集人員は、高校(全日制)が1万5,136人、中学校が7,662人。中高の約4割が授業料など納付金を値上げした。
神奈川県の2025年度私立高等学校・中学校・中等教育学校生徒募集(10月22日現在)について、募集校数(公募)は、私立高校(全日制)が57校。うち51校は推薦入試を実施する。公募人数は前年度比91人増の1万5,136人(うち推薦5,483人)。併設校からのみ募集する学校(全日制)は21校で、人数は前年度比25人増の8,018人。このほか、私立高校(通信制)公募は4校で990人(うち推薦495人)、私立中学校は55校で7,662人、私立中等教育学校は2校で350人を募集する。
生徒納付金の状況では、全日制高校の42.1%と中学校45.5%が授業料など納付金の値上げを実施。初年度納付金の平均額は、高等学校、中学校とも前年から微増している(いずれも公募校)。
校種別にみると、私立高校(全日制・公募校)の入学時納付金は、前年度比2,740円増の平均36万3,561円。毎年次納入する授業料など納付金は、前年度比1万8,052円増の平均62万4,877円。両方を合計した初年度納付金は、対前年度102.1%の98万8,438円。初年度納付金の最高額は、慶應義塾湘南藤沢高等部の152万円。最低額は平塚学園高の75万8,400円となった。
私立中学校(公募校)では、入学時納付金は前年度比3,798円増の平均37万4,727円。毎年次納入する授業料など納付金は、前年度比2万3,219円増の平均67万5,933円。両方を合計した初年度納付金は対前年度102.6%の105万660円。初年度納付金は、慶應義塾湘南藤沢中等部の152万円がもっとも高く、聖ステパノ学園中の61万円がもっとも低い。
2025年度の私立高校の推薦入試選抜期日は2025年1月22日以降。全日制の推薦入試実施校48校(書類審査のみを実施する2校と一次試験を書類審査で実施する1校を除く)のうち97.9%が、1月22日に試験を実施。一般入試選抜期日は2月10日以降で、全日制の公募校53校(書類審査のみの4校を除く)のうち77.4%が2月10日に試験を実施する。また、私立中学校・中等教育学校入試は、87.7%が2月1日に試験を実施する。
神奈川県のWebサイトでは、このほか2025年度私立高・中・中等教育学校の生徒募集要項や、学費補助制度・高等学校等就学支援金制度などについての参考資料として「私立高等学校等の学費支援制度のご案内」をPDFで公開している。