東京都は、東日本大震災などの災害により被災地から避難している小・中学生が都立高等学校および都立中高一貫教育校を受検する際の入学考査料を免除することを発表した。対象となるのは、災害救助法が適用された地域から避難し、都内の小・中学校に在学している生徒など。免除を希望する場合は、必要な書類を提出することが求められる。
この措置は、被災地から避難している生徒たちの教育機会を確保し、経済的負担を軽減することを目的としている。対象となる災害は、東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、平成30年北海道胆振東部地震、令和元年台風第19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震。これらの災害により避難している生徒が、都立高等学校や中高一貫教育校の入学者選抜を受検する際に、入学考査料が免除される。
免除の対象となる入学者選抜は、令和7年度(2025年度)東京都立高等学校入学者選抜実施要綱に基づく選抜や、第一学期の転学・編入学募集、東京都立中等教育学校および中学校の入学者決定に関する実施要綱に基づく選抜である。これにより、被災地から避難している生徒たちが、安心して受験に臨むことができるよう配慮されている。
免除を希望する生徒は、入学考査料免除申請書に必要事項を記入し、被災証明書などの証明書類を添付して、出願時に志望校に提出する必要がある。すでに入学考査料を納付している場合でも、還付手続きが可能であるため、同様の書類を提出することが求められる。