advertisement

英会話塾の利用実態、希望月謝は1万円未満が過半数

 ベンドは2025年11月27日、Webメディア「スキルアップ研究所」にて「英会話塾利用に関する実態調査」の結果を公表した。調査により、英会話塾の利用形式は対面が多数を占める一方、オンラインへの関心も高まっていることや、希望する月謝が手頃な価格帯と高価格帯に二極化している実態が明らかになった。

教育・受験 中学生
英会話塾はどの形式で通った(通いたい)か
  • 英会話塾はどの形式で通った(通いたい)か
  • 英会話塾に通う際の1か月あたりの予算
  • 英会話塾に通わない理由

 学研ホールディングスのグループ会社であるベンドは2025年11月27日、運営するWebメディア「スキルアップ研究所」にて「英会話塾利用に関する実態調査」の結果を公表した。調査により、英会話塾の利用形式は対面が多数を占める一方、オンラインへの関心も高まっていることや、希望する月謝が手頃な価格帯と高価格帯に二極化している実態が明らかになった。

 同調査は、英会話塾の利用経験がある人または利用を検討している全国の300人を対象に、2025年10月29日から11月5日にかけてインターネットで実施したもの。英会話塾利用の実態と、受講者が求める姿を探ることを目的としている。

 英会話塾の利用形式について尋ねたところ、通塾経験者の約8割が「対面形式」を選択しており、リアルなコミュニケーションを重視する傾向が依然として強いことがわかった。一方、通塾未経験者では「オンライン個別」への関心が26.8%と高く、時間や場所に縛られずに学べる柔軟性が評価されている。

 2024年の調査と比較すると、通塾未経験者のオンライン形式の希望は個別・グループをあわせて8ポイント増加し、3割を超える結果となった。対面とオンライン、それぞれの価値観が拡大し、学習ニーズがより多様化しているようすがうかがえる。

 英会話塾に通う際の1か月あたりの予算については、「5,000円~1万円未満」がもっとも多く29.8%、「月1万円未満」が全体の過半数(57.1%)を占めた。2024年度調査に引き続き、受講者の半数以上が手頃な価格帯での受講を希望していることが明らかになった。一方で、「2万円~3万円未満」の高価格帯を選ぶ人が2024年の9.7%から18.3%へと増加しており、質の高いレッスンに投資したいというニーズも拡大していることがわかった。

 英会話塾に通わない理由としては、「時間がない」が32.6%でもっとも多く、多忙な生活の中で通塾が難しい人が多いことがわかった。ついで「近くに良い塾がない」(20.0%)、「料金が高い」(13.7%)が続き、通学型のハードルは依然として高い状況だ。また、「アプリや教材などほかの学習方法を選んでいる」という回答も13.7%あり、オンライン学習の普及が学び方の選択肢を広げていることが示された。

 調査では、対面レッスンはレベル差や費用負担、オンラインレッスンでは講師交代の多さなど、それぞれに異なる課題が存在することも明らかになった。今後は、対面の安心感とオンラインの利便性を組みあわせたハイブリッド型の指導や、講師体制・進捗管理の強化が鍵となりそうだ。

《風巻塔子》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top