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首都圏の私大生、入学までの費用は過去最高…自宅外235万円

 東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)は2026年4月7日、「私立大学新入生の家計負担調査」の結果を公表した。2025年度に首都圏の私立大学へ入学した学生の「受験から入学までの費用」は自宅外通学者235万円、自宅通学者165万円で、いずれも過去最高額となった。

教育・受験 大学生
受験から入学までの費用(住居別)
  • 受験から入学までの費用(住居別)
  • 「受験から入学までの費用」の推移と各費目の構成比
  • 自宅外通学者の「入学の年にかかる費用」など
  • 「入学の年にかかる費用」の推移(住居別)
  • 「世帯の税込年収」の推移(全体平均)
  • 「税込年収」と「対前年度増減比」の推移
  • 「借入れあり」と「借入額」の推移
  • 「受験から入学までの費用」の「負担感」の推移(全体平均)

 東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)は2026年4月7日、「私立大学新入生の家計負担調査」の結果を公表した。2025年度に首都圏の私立大学へ入学した学生の「受験から入学までの費用」は自宅外通学者235万円、自宅通学者165万円で、いずれも過去最高額となった。

 「私立大学新入生の家計負担調査2025年度」は、2025年度に1都2県(東京、埼玉、栃木)にある10校の私立大学・短大に入学した新入生の家族(保護者・父母)を対象に2025年5~7月、郵送で実施した。有効回答数は3,613件。

 「受験から入学までの費用」は、自宅外通学者が235万3,983円。過去最高額だった前年度の231万4,781円を3万9,202円(1.7%)上回った。自宅通学者も164万7,883円で、過去最高額だった前年度の161万6,981円から3万902円(1.9%)増加した。

 「受験から入学までの費用」の内訳をみると、すべての費目で増加。特に自宅外通学者は「生活用品費」は1万6,900円増、「初年度納付金」が1万5,702円増、自宅通学者は「受験費用」が1万5,200円増となった。

 2025年度の「初年度納付金」は138万983円で、過去最高額。「受験から入学までの費用」に占める初年度納付金の割合は、自宅外通学者で58.7%、自宅通学者で83.8%を占めた。

 「入学の年にかかる費用」は、自宅外通学者が前年度から7万1,502円増の320万7,983円。仕送り額(4~12月)は85万4,000円で、前年度から3万2,300円増加した。自宅外通学者世帯の平均税込年収(1,045万7,000円)に占める「入学の年にかかる費用」の割合は30.7%で、家計の大きな負担となっていた。

 学費などの「入学に必要な費用」を借り入れた家庭は、前年度比0.1ポイント減の14.6%。「借入れあり」の割合を住居別でみると、「自宅外通学」20.1%、「自宅通学」11.8%と、自宅外通学者のほうが高い傾向にあり、8.3ポイントの差があった。

 入学費用を借り入れした家庭の借入額の全体平均は、201万円。過去最高だった前年度の203万1,000円から微減したものの、ほぼ同水準となった。住居別の借入額の平均は、自宅外通学者234万7,000円、自宅通学者171万9,000円。受験から入学までの費用の「負担感」は、91.6%の家庭が「重い」と回答し、入学費用を借り入れした家庭に限ると98.8%が「重い」と感じていた。

 日本学生支援機構などの奨学金を希望する家庭は全体で59.3%と6割近くに達し、希望者のうち奨学金を申請した家庭は59.5%と、前年度から大幅に増加した。年収が低いほど申請割合が高い傾向は引き続きみられる一方、2025年度は800万円以上の層でも申請割合が上昇しており、中間層以上にも奨学金希望の広がりがみられるという。

 保護者からの自由記述からは、「大学に入学するまでの費用、受験料、すべり止め入学金、塾代が高く、家計を圧迫している」「出費をおさえるため、自宅から通える大学の受験に絞った。入学後の支払いが多く、親の老後資金が削られるので不安」「長男の大学進学で予想以上のお金がかかり、下の子供の進学を諦めざるを得ない状況」など、切実な声が寄せられた。「国立大学と私立大学の授業料の差が大きすぎる」「受験をするにあたり、すべり止めの支払いをなくしてほしかった」などの声もあった。

《奥山直美》

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