電通パブリックリレーションズは1月31日、大学3年生を対象に行った「ソーシャルリクルーティングに関する調査」の結果を公開した。 同調査は、就職活動中の大学3年生に対しインターネットを使ったアンケート形式で実施。調査期間は1月7日〜11日、関東1都3県および関西の2府2県に居住する男女それぞれ150人から回答を得た。 企業の採用活動のスタートが昨年よりも2ヵ月遅れでスタートしたことについてどう思いますかという質問では、「漠然とした不安や焦りを抱いている」(66.0%)、「十分な業界研究や企業研究ができない」(45.7%)、「十分な自己PRを考えられない」(39.3%)となった。 現在、就職活動でどんなことをしていますかという質問では、「リクナビなどの就職ナビサイトに登録する」(73.7%)、「企業のWebサイトを見る」(70.0%)のほか、「FacebookなどのSNSを利用する」が47.3%となっている。利用しているSNSは「Twitter」が34.3%、「Facebook」が31.7%。 SNSを利用する理由の1位は「少しでも企業の情報がほしいから」(54.2%)、2位は「企業の雰囲気や風土を具体的に知ることができるから」(44.4%)と続き、3位は「使える手段はすべて使いたいから」(30.3%)となっている。 SNSを利用して実感したメリットについての質問では、「幅広い情報の取得」(22件)と「情報のいち早い入手」(20件)が挙げられている。また、企業に発信してほしい情報としては、「仕事内容の紹介」(52.7%)、「採用基準」(34.7%)、「先輩の一日」(30.0%)の順となった。 就職活動でSNSを利用する中で困ったことを尋ねた質問では、1位に「不用意な発言をしてしまうのが不安だ」(16.2%)が挙げられた。次いで「就職活動のための有効な活用方法がわからない」(14.1%)となっており、活用方法を模索している学生の存在も伺える結果となっている。また、女子学生では「過去の発言を就職活動先に見られて困る」(12.8%)、「就職活動目的で作ったわけではなかったのに、就職活動で利用したためにプライベート情報などを気軽に書き込めなくなった」(11.5%)が高いのが特徴的だとしている。