FAB Learnig 2013 Day2…「光」で描く・表現するワークショップ

 FAB Learning 2013のDay1が開催された1週間後、3月23日に同じ東京・渋谷の会場で、同じ参加者で開催されたDay2。Day2のプログラムは、Day1に出された「宿題」の発表からのスタートとなる。

教育・受験 学習
Day2はDay1の宿題をボードに貼り出すことからスタート
  • Day2はDay1の宿題をボードに貼り出すことからスタート
  • 各自が宿題を発表。新聞を持ち込んで説明
  • 子どもが発表してもよい
  • Day2の課題について参考動画を見せる
  • 動画撮影に使用する光るキューブ
  • シナリオ作成、撮影テストのために色画用紙で作ったダミーブロックを使う
  • 撮影ブースとダミーブロックとコマ撮り撮影用デジカメ。それに動画編集用のPC
  • 大人グループのシナリオ作成
 FAB Learning 2013のDay1が開催された1週間後、3月23日に同じ東京・渋谷の会場で、同じ参加者で開催されたDay2。Day2のプログラムは、Day1に出された「宿題」の発表からのスタートとなる。

 宿題は、Day1の最後に参加者各自が選んだ「光」を表す言葉のイメージに一致するものを探してくるというもの。それぞれが、「ピカピカ」「ポカポカ」「キラリン」などの言葉を選び、信号機、カラオケの看板、太陽、涙、新しい家の壁や窓、まぶたの裏側に見える光、といったさまざまなものを探してきて、全員の前で発表した。

◆Day2ではコマ撮りビデオを作成する

 ここでDay1と同様に、皆にプレゼントとして見せたいものがあるとして、箱が登場。箱の中にはさまざまな色に光るキューブが並んでいる。今回のキューブは点滅したり色が変わったりすることはない。赤なら赤く光り続けている。ここで、この光るキューブを使い、探してきたものを表現し、それをクレイアニメ風のコマ撮りビデオにするという課題が発表された。

 動画は、Day1と同じ子ども2グループ、大人2グループの4グループに分かれ、各メンバーが探してきた光るモノを関連付けて1本の作品として仕上げる。そのための撮影機材として、光るキューブのほかに、色画用紙でできたダミーキューブ(こちらはビデオのシナリオ作成や撮影テストを行うために使用)、コマ撮り専用のデジタルカメラ(レコロというキングジム製の製品)、動画編集ソフト、撮影用の簡易ブースが紹介された。

◆ピクセルやアニメの原理を学び、動画をプロデュースする

 FAB Learningは、「Learn」「Make」「Share」から構成される、Day2の「Learn」は小さなブロック(ピクセル)で絵を表現する手法があるということ、そして、アニメなどで絵が動く原理を知ってもらおうというものだ。そして「Make」では、絵コンテのようなチャートに動画のシナリオを書き、ダミーブロックで撮影テストを行う。このとき、シナリオにとくに制限はないが、グループごとに使う素材をどのようにつなげるか、発想力や想像力、さらに論理的な考え方も要求される。

 撮影テストでは、思ったとおりの絵になるかを見る。問題点を確認、改善しながらの作業となり、洞察力、分析能力も必要となる。

 最後の「Share」では、それぞれの作品を上映しながら、作品が何を表現しているのかや、ストーリーを代表者が説明する。Shareでは、自分たちおよび他グループの作業や作品について、よかった点、もっとこうしたかった点をボードに書き出し、それに対する議論も行う。

◆難しい課題も子どもの発想力と共同作業で克服する

 各グループの発表作品は、Aグループ(子ども)「黄色と白のタワーの家」、Bグループ(子ども)「光のモノ」、Cグループ(大人)「真夏の夜の夢」、Dグループ(大人)「東京Dayストーリー」というテーマだった。太陽、タクシー、水、スカイツリー、花、人魂、花火、夜景など、さまざまなモチーフをうまく表現していた。比較的大きなブロックで形をつくる難しさも、子どもの発想力や大人の知恵で乗り越えて、どれも個性的な作品となっていた。

 タワーの表現では、横から見たタワーではなく、ブロックの立体を生かし縦に積み上げてみたり、子どもならではの発想がどの作品にも見られた。最初にピクセルなどの話をされると、大人は、ブロックをドットに見立ててしまいがちだが、子どもはブロックの形を生かして全体を表現する柔軟さを発揮していた。また、光の表現にも、「光らない黒の場面や表現を入れることで演出や効果を出せる」「ナレーションを入れることで表現方法を広げることができた」といった意見も出された。

 子どもたちからの「皆と仲良くなれたこと」「作品がどれも楽しかった」といった意見も多く、デジタルツールによるモノ作りだけでなく、コミュニケーションや共同作業においても効果があったことがうかがえるワークショップだった。
《中尾真二》

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