学生の充実感、収入の多さより内容が影響…大学生協連が実態調査

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暮らし向きと収入の関係(自宅生)
  • 暮らし向きと収入の関係(自宅生)
  • 暮らし向きと収入の関係(下宿生)
  • アルバイト収入の使途
  • 奨学金の使途
  • 暮らし向きと充実感との関係
  • 暮らし向きと大学が好きとの関係
  • 父親の年収と暮らし向きの関係
 学生が「生活が苦しい」と感じる要因は、収入に占める仕送りやこづかい、奨学金、アルバイトの比率であることが、学生生活実態調査の結果からわかった。親からのこづかいや仕送りが多い学生ほど、学生生活に対する充実感が高く、「生活が楽」と感じる割合も高かった。

 調査は、全国大学生活協同組合連合会が2012年10~11月、全国の国公私立30大学の学生8,609人を対象に実施した。

 全体では、暮らし向きについて5割が「大変楽」「楽」、4割が「普通」、1割が「苦しい」「大変苦しい」とした。1か月の収入額では、自宅生の場合、「苦しい」とした学生がもっとも多い70,300円で、「大変楽」な学生がもっとも低い53,600円。下宿生の場合も、「大変苦しい」学生の126,860円に対し、「大変楽」の学生は124,680円で、収入合計額の高さは生活実感に反映していなかった。

 一方、「こづかい」や「仕送り」については収入に占める構成比が低くなるほど、生活実感が苦しくなる傾向が出た。逆に「奨学金」や「アルバイト」は、収入全体に占める構成比が高くなるほど、生活が苦しいと感じる傾向にあった。これらの傾向は、自宅生、下宿生とも同じだった。

 「生活が大変苦しい」という学生では、奨学金とアルバイトが収入の7割を占めていた。「大変苦しい」学生の場合、アルバイト収入の使途を「生活費の維持」とする割合が57.9%と高く、奨学金の使途についても「大学納付金」が63.3%、「食費や住居費などの生活費」が51.9%を占めていた。

 暮らし向きに対する実感は、学生生活に対する満足度にも影響を与えており、「大変楽」な学生の場合、「充実している」40.5%に対し、「充実していない」はわずか1.6%だったが、「大変苦しい」学生では「充実している」が28.0%と低く、「充実していない」も10.4%あった。また、自分の大学について「大変楽」な学生は「好き」が44.8%に上ったが、「大変苦しい」学生では「嫌い」とする割合が12.8%と、ほかの層と比較して突出して高い傾向にあった。

 父親の年収との比較では、750万円以上の層で2011年の前回調査時から「普通」が減少し、「大変楽」「楽」が増加しており、学生の経済生活が親元の収入に大きく影響を受けている様子がうかがえるという。
《奥山直美》

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