ベンチャーIT企業9社の新入社員73名が企業対抗プレゼンバトルに参加

 新入社員研修の一貫として企業対抗プレゼンテーションバトルが4月24日と25日、ベルサール西新宿(東京都新宿区)で開催された。ITベンチャー9社から73名の新入社員が参加し、トレンドマイクロのチームが優勝した。

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決勝に進出したオールアバウトチームのプレゼンテーション
  • 決勝に進出したオールアバウトチームのプレゼンテーション
  • 決勝に進出したアイティメディアチームのプレゼンテーション
  • 決勝のプレゼンテーションを評価する審査員
  • 優勝したのはトレンドマイクロのチーム、表彰式にて
  • 予選の様子
  • 予選の様子
  • 予選の様子
  • 参加者
 新入社員研修の一貫として企業対抗プレゼンテーションバトルが4月24日と25日、ベルサール西新宿(東京都新宿区)で開催された。ITベンチャー9社から73名の新入社員が参加し、トレンドマイクロのチームが優勝した。

 企業対抗プレゼンテーションバトルに参加したのは、アイティメディア、イード、オールアバウト、ガイアックス、シーコネクト、トレンドマイクロ、マイネット、モバイルファクトリー、リッチメディアのベンチャーIT企業9社。

 9社の新入社員73名は、3人~5人の19チームに分かれ、大会1日目の24日に与えられたテーマに沿ったプレゼンテーションを準備。2日目の25日午前に予選が行われ、午後に決勝が行われた。

 プレゼンテーションの内容は、自社の事業をビジネス的視点で理解し、PRするというもの。予選のプレゼンテーション後に行われた質疑応答では、会社の理念や沿革といった概要的なことから、ビジネスモデルや事業別の売上比率、今後のビジネス展開の方向性など、自社に対する深い理解度が問われた。

 人事担当者によると、合同プレゼンテーションバトルの目的は自社ビジネスの理解度を深めるだけでなく、限られた時間内で資料を作成する力、聞き手に効果的に伝える力の向上だという。同じITベンチャーというカテゴリーに分類される9社の新入社員が、お互いに自社をアピールし、他社の特徴を聞くという機会は、参加者に刺激を与えただろう。

 決勝戦に審査員として参加したオールアバウト執行役員CFOの石川耕氏は、「自社のことを考える、他社のこと聞くというのは現業に埋もれると忘れがちになる」と話す。日々の業務に追われるだけでなく「自社の強み、他社の強みを意識しながらサラリーマン生活をして欲しい」と述べた。所属先の事業だけでなく、会社としての在り方と方向性を常に意識することの大切さを伝えた。

 同じく審査員を務めたイード取締役の工木大造氏は、「これだけ違う会社の1年目が集まる機会というのも少ないので、友達を増やしてビジネスにも活かして欲しい」とコメント。シー・コネクト代表取締役の嶽本泰伸氏も「他社の同期も大切に」と述べ、9社合同で研修を実施することのメリットを語った。

 就職活動時の学生の苦労は広く知られているが、企業側も新入社員にとってメリットとなる研修を模索している。就職先は、その企業になんらかの魅力を感じているからの選択だ。就職後、どのような目的でどのような教育が行われるのか、企業側の熱意を図る上で研修という角度から就職先を見るのもおもしろい。
《湯浅大資》

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