【センター試験2015】試験日は1/17・18、数学と理科は新教育課程に再編

 大学入試センターは6月4日、平成27年度大学入試センター試験の実施要項を公開した。数学と理科については、新学習指導要領に基づく試験が実施されるが、旧教育課程履修者に対する経過措置として従来の出題科目も残される。試験実施日は、平成27年1月17日と18日。

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平成27年度大学入試センター試験の時間割
  • 平成27年度大学入試センター試験の時間割
  • 平成27年度大学入試センター試験出題教科・科目等
  • 経過措置としての出題方法等
 大学入試センターは6月4日、平成27年度大学入試センター試験の実施要項を公開した。数学と理科については、新学習指導要領に基づく試験が実施されるが、旧教育課程履修者に対する経過措置として従来の出題科目も残される。試験実施日は、平成27年1月17日と18日。

 平成21年3月に新しい高等学校学習指導要領が告示され、高校では平成24年度から数学と理科、平成25年度からはそのほかの教科でも新指導要領に基づく学習が実施されている。このため、数学と理科の2教科については、平成27年度大学入試センター試験から新指導要領に対応した科目に再編され、出題内容が変更される。

 理科の出題科目の増加に伴い、試験時間割を見直し、2日目の理科の試験時間が2つに分割される。試験は、1日目が「地理歴史」「公民」「国語」「外国語」、2日目が「理科(1)」「数学(1)」「数学(2)」「理科(2)」の順に実施される。1日目の「地理歴史」と 「公民」は2教科合わせて1つの試験時間帯となる。

 出題科目は、「数学(1)」が「数学I」「数学I・数学A」、「数学(2)」が「数学II」「数学II・B」、「理科(1)」が「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」、「理科(2)」が「物理」「化学」「生物」「地学」。数学は、各グループから1科目(試験時間60分、配点100点)を選択解答。理科は、「理科(1)」から2科目(試験時間60分、配点100点)を選択解答。「理科(2)」については最大2科目選択とし、試験時間は1科目選択60分、2科目選択130分(解答時間は120分)、配点は1科目100点とする。

 旧教育課程履修者のうち希望する者には、経過措置を講じる。旧教育課程に基づく「数学I」「数学I・数学A」「数学II・数学B」「理科総合A」「理科総合B」「物理I」「化学I」「生物I」「地学I」は、旧教育課程履修者のための出題科目として残し、従前と同様の試験時間と配点で出題する。

 旧教育課程履修者は、新指導要領に基づく出題教科・科目と経過措置科目のいずれかを選択できる。新教育課程履修者は、これらの旧教育課程に基づく科目を選択解答できない。また、旧教育課程履修者は、理科において新旧の異なる教育課程の科目を組み合わせて選択解答することはできない。

 旧教育課程履修者に対する経過措置は、平成28年度の大学入試センター試験では実施されない。ただし、「工業数理基礎」については平成28年度大学入試センター試験に限り、旧教育課程履修者のための出題科目として残すことになる。

 平成27年度大学入試センター試験の出願期間は、9月29日から10月9日。受験案内は、9月1日から配布を開始する。検定料は、3教科以上の受験18,000円、2教科以下の受験12,000円。検定料の払込期間は、9月1日から10月9日。試験の実施日は、平成27年1月17日(土)と18日(日)。追試験は1月24日(土)と25日(日)。

 本試験において、各科目間で原則として20点以上の平均点差が生じ、試験問題の難易差に基づくものと認められる場合には得点調整が行われる。ただし、受験者数が1万人未満の科目は得点調整の対象としない。得点調整の実施の有無は、平成27年1月23日に発表する予定。

 また、大学入試センター試験の受験者数、平均点、最高点、最低点、標準偏差などについては、平成27年1月21日に中間発表、2月5日に最終発表を予定している。
《奥山直美》

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