法務省は8月22日、ホームページ上に「子どもの人権」のページを新設した。子どもに関する人権問題として、「いじめ」「体罰」「児童虐待」などを解説するとともに、子どもの人権を守るための相談窓口なども紹介している。 新設したページの冒頭では、いじめや体罰を理由にした児童・生徒の自殺、親の養育放棄による乳幼児の衰弱死など、子どもを被害者とした痛ましい事案を例に挙げながら、「子どもも一人の人間として最大限に尊重され、守らなければならない」としている。 内閣府が平成24年に行った「人権擁護に関する世論調査」の結果についても紹介。「子どもに関し、現在、どのような人権問題が起きていると思うか」という問いに対する上位回答として、「いじめ」(76.2%)、「虐待」(61.0%)などが社会問題化している現状を伝えている。 その上で、「いじめ」「体罰」「児童に対する暴行・虐待」の人権侵犯事件数の推移をグラフにして掲載し、問題の背景や深刻さなども掲載。性的虐待や児童買春、児童ポルノの問題についても、解決に向けた取組みとともに触れている。 「子どもの人権110番」などの相談窓口、啓発ビデオ、文部科学省などの取組みについてもリンクして紹介している。