親子の意識の違いとは? 小4~中3の600世帯を調査

 母親が子どもに今後教えたいことは「社会生活に必要なルール」など基礎的なことが多く、子どもが親から教えてもらいたいことは「進学や就職のための教育や指導」などテクニックが多いことが、日本能率協会総合研究所の調査結果より明らかになった。

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母親が子どもに教えてきたこと、子どもが親に教えてもらったこと(散布図)
  • 母親が子どもに教えてきたこと、子どもが親に教えてもらったこと(散布図)
  • 母親が子どもに教えてきたこと、子どもが親に教えてもらったこと
  • 母親が子どもに教えたいこと、子どもが親に教えてもらいたいこと(散布図)
  • 母親が子どもに教えたいこと、子どもが親に教えてもらいたいこと
 母親が子どもに今後教えたいことは「社会生活に必要なルール」など基礎的なことが多く、子どもが親から教えてもらいたいことは「進学や就職のための教育や指導」などテクニックが多いことが、日本能率協会総合研究所の調査結果より明らかになった。

 調査は、小学4年生~中学3年生のいる世帯の子どもおよび母親600世帯を対象に実施し、393世帯から有効回答を得た。調査時期は7月24日~7月29日。

 母親が子どもに教えてきたことは「基本的な生活習慣」が86.0%でもっとも多く、「基本的なしつけ」84.7%、「社会生活に必要なルール」83.5%、「人を思いやる心」71.8%などが続いた。一方、子どもが親に教えてもらったことは「基本的なしつけ」が66.9%ともっとも多く、「基本的な生活習慣」63.4%、「社会生活に必要なルール」57.8%、「人を思いやる心」53.4%などが続いた。「母親が子どもに教えてきたこと」と「子どもが親に教えてもらったこと」の上位4項目は同じだが、母親の方が子どもより選択する割合が高い傾向にある。

 母親が今後特に意識して子どもに教えたり伝えたりしたいことは、「社会生活に必要なルール」が57.0%でもっとも多く、「人を思いやる心」49.6%、「基本的な生活習慣」43.8%、「お金に関すること」42.5%などが続いた。一方、子どもが今後親から教えてもらいたいことは「進学や就職のための教育や指導」が30.3%でもっとも多く、「暮らしの中の知恵やコツ」28.8%、「社会生活に必要なルール」27.2%などが続いた。「今後母親が教えたいこと」と「子どもが教えてもらいたいこと」は一致せず、親は基礎を、子はテクニックを求める傾向にあるようだ。
《工藤めぐみ》

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