学齢が上がるほど「子ども部屋」での勉強を希望…親の意識調査

 子どもの学齢が上がるほど、「子ども部屋」での勉強を希望する親が多く、小学生で約3割、中学生で6割弱、高校生で7割弱に上ることが、東京ガスが10月2日に発表した都市生活レポート「子どもの勉強実態と親の意識」より明らかになった。

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子どもに勉強してほしい場所
  • 子どもに勉強してほしい場所
  • 自宅外で勉強することがある場所(学校や塾、予備校の授業は除く)
  • 試験(受験)勉強をする場所
  • 子どもが自宅で勉強する時に見たり教えたりする人
  • 自宅での勉強時間(平日)
  • 自宅での勉強時間(休日)
  • 子どもに勉強を教えたいか
 子どもの学齢が上がるほど、「子ども部屋」での勉強を希望する親が多く、小学生で約3割、中学生で6割弱、高校生で7割弱に上ることが、東京ガスが10月2日に発表した都市生活レポート「子どもの勉強実態と親の意識」より明らかになった。

 同レポートは、子どもの「勉強」に着目し、受験期とそれ以外では、自宅での勉強時間、勉強場所にどのような違いがあるのか、また、子どもの勉強に対する親の関与と考え方についての結果をまとめたもの。

 調査は、定量調査として一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)在住の小学生・中学生・高校生の子どもいずれかと同居しており、親子で回答できる1,664組を対象に実施。また、定性調査として一都三県在住の小学生~高校生の子どもがいる家庭の母子16組を対象にインタビューを行った。いずれも調査時期は2013年7月。

 受験期の子どもの自宅での勉強時間は、平日は「1時間以上」が6~7割、休日は「2時間以上」が4~6割。大学受験期では「3時間以上」が約4割を占めた。一方、受験期以外の勉強時間は短く、小学生では「1時間未満」が8割近くを占めた。中学生は受験期以外でも比較的勉強しているが、高校生は二極化している。

 試験(受験)勉強をする場所は、中学受験期の58.9%、高校受験期の40.4%、大学受験期の22.6%がリビング・ダイニングで勉強している。また、受験期には、自宅外の塾や予備校の自習室で勉強をする割合が高くなる。ただし、高校生は受験期以外でも、学校の自習室や図書館、飲食店など自宅外で勉強する傾向にある。

 受験期かどうかに関わらず、子どもが自宅で勉強するときに見たり教えたりするのは母親がもっとも多い。父親は母親に比べてかなり低いが、中学受験期は父親が見る割合が56.3%と受験期以外(44.5%)よりも高い。子どもが中学生・高校生に進むにつれ、子どもの勉強を見たり教えたりする割合が減少し、「教えたいが、教えられない」が増える。

 親が子どもに勉強してほしい場所は、小学生では「リビング・ダイニング」がもっとも多く、受験期以外では64.6%に上る。中高生では受験期かどうかの差は小さく、中学生で6割弱、高校生で7割弱が「子ども部屋」での勉強を希望している。
《工藤めぐみ》

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