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子供の8割弱「頭痛」経験あり、そのうち4割が高頻度

 いこーよ総研は2024年7月19日、「子供の頭痛についての調査レポート」を公開した。高頻度で頭痛を感じる子供も少なくないが、薬の服用については「飲ませずに我慢させる」という保護者も多く、休息や睡眠などで対応していることがわかった。

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子供の頭痛についての調査レポート
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  • 子供が頭痛かもしれないと思う頻度
  • 子供が頭痛のときの薬の服用頻度
  • 子供の頭痛時の対応
  • 頭痛による子供の生活への支障
  • 子供の頭痛に関する不安

 いこーよ総研は2024年7月19日、「子供の頭痛についての調査レポート」を公開した。高頻度で頭痛を感じる子供も少なくないが、薬の服用については「飲ませずに我慢させる」という保護者も多く、休息や睡眠などで対応していることがわかった。

 調査は、全国の「いこーよ」および「いこーよアプリ」を利用したユーザー、「頭痛ーるアプリ」を使用している会員を対象にインターネットで実施した。調査期間は2024年6月17日~7月1日。サンプル数は1,953サンプル。同調査の設計および分析に関して、医師であり長岡技術科学大学 体育・保健センター 准教授、勝木将人先生監修のもと、いこーよ総研が調査分析を行った。

 子供の頭痛について、77%の保護者が「子供が頭痛を訴えることがある」と回答した。「頭痛かどうかはわからないが子供が体調不良で頭痛かもしれないと思うことがある」も10%弱となり、多くの子供が頭痛を経験していることがわかった。

 「子供が頭痛を訴えることがある」という人に、子供自身が頭痛を感じる頻度を聞いたとこと、最多は「月に1~2回程度」38%となった。一方で「ほぼ毎日」「週に1回」「週に2~3回」と高頻度で頭痛を実感している子供も約40%にも及ぶ。

 子供が頭痛を訴えたとき、薬を飲ませているかどうかを聞いたところ、飲ませる場合の頻度としてもっとも多いのは「月に1~2回」28%となった。週1回以上頭痛を訴える子供は43%いるのに対し、週に1回以上薬を服用している子供は26%となっており、頭痛が起こる頻度ほどには、子供に薬を飲ませていないことがわかる。23%は「飲ませず我慢してもらうことが多い」と回答している。

 頭痛時の薬以外の対応は、「寝る、横になる」76%が圧倒的に多かった。ついで「天気をチェックし早めに対応する」「睡眠不足にならないようにする」「テレビやスマホ、ゲームなど光が強いものを見る時間を制限する」と続く。また、「どんな時に頭痛が起きるのかを観察したり記録している」という人も約3割おり、記録結果を鑑みて効果的に頭痛を予防、対応しようとしているようすもうかがえる。

 子供の頭痛が生活に与える支障として、「機嫌が悪くなる」「疲れやすい」「遊びや勉強に集中できない」といった頭痛そのものの以外にも、「保育園や学校に行けない」「朝が起きられない」といった生活習慣への影響もあがっている。

 また、「頭痛薬を飲ませる量がわからない」「どのようにしたら頭痛が治るかわからない」など頭痛そのものについての不安のほか、「ほかの大きな病気ではないか」「本当に頭痛なのかわからない」「不登校や不規則登校になるのではないか」といった、別の何かが原因ではないのかと不安を抱える保護者も少なくない。

 最後に「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」の言葉を知っているか聞いたところ、「小児片頭痛」は認知率5割、「薬物乱用頭痛」は6割となっており、「薬物乱用頭痛」の方が「よく知っている」の割合も含めて認知が高いということがわかった。

 いこーよ総研は、「頭痛について理解を深めたり、対策をすることで、子供の頭痛が改善されることもある。子供の頭痛を『よくあること』『休ませれば治る』などと捉えず、早めに受診する、記録をつけて対応するなど、快適な生活が送れるように大人たちがサポートをしていく環境を整えていく必要があるのではないか」とコメントしている。

《中川和佳》

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