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保護者の過半数、部活動から受験へ切替え「不安」明光義塾

 明光義塾は2024年7月11日、「部活動に所属する子どものサポート実態調査」の結果を発表した。部活動の地域移行に対して、半数以上が賛成しているものの、指導者の人間性や練習場所へのアクセス、経済的な負担などを不安に感じていることがわかった。

教育・受験 中学生
部活動に所属する子どものサポート実態調査
  • 部活動に所属する子どものサポート実態調査
  • 子供が部活動を引退した後、受験勉強に切り替えることに不安を感じるか?
  • 子供が所属している部活動の費用についてどのように感じる?
  • 経済的な理由(出費が大きいなど)が、子供の部活動選びに影響した?
  • .あなたが思う部活動のメリットは何?
  • あなたの子供は学業と部活動を両立できていると思う?
  • 学業と部活動を両立するために取り組んでいることはある?
  • あなたは部活動の地域移行についてどのように感じている?

 明光義塾は2024年7月11日、「部活動に所属する子どものサポート実態調査」の結果を発表した。部活動の地域移行に対して、半数以上が賛成しているものの、指導者の人間性や練習場所へのアクセス、経済的な負担などを不安に感じていることがわかった。

 「部活動に所属する子どものサポート実態調査」は、2024年6月18日から20日にかけて、中学1年生から高校3年生の部活動に所属する子供をもつ保護者950名を対象にインターネットで実施した。

 子供が部活動を引退後、受験勉強に切り替えることに対して、55.7%が「不安を感じる」(不安を感じる18.1%、どちらかというと不安を感じる37.6%)と回答した。

 子供が所属する部活動の費用については、47.3%が「適切」と考えている一方で、39.5%が「高い」(高い14.1%、どちらかというと高い25.4%)と回答している。また、子供の部活選びに経済的な理由(出費が大きいなど)が影響しているか聞いたところ、「影響していない」44.1%に対し、28.6%が「影響した」(影響した6.9%、どちらかというと影響した21.7%)と回答している。

 保護者が考える部活のメリットは、1位「人間関係を学べる」50.6%、2位「チームワークを学べる」47.4%、3位「友達作り」42.7%となった。上位3つの結果から、保護者はおもに子供のコミュニケーション能力や対人関係スキルの向上を期待していることがわかる。

 学業と部活動の両立については、64.6%が「両立できている」(両立できている17.8%、どちらかというと両立できている46.8%)と回答した一方、27.9%が「両立できていない」(両立できていない6.7%、どちらかというと両立できていない21.2%)と回答した。

 両立できていると回答した保護者に、両立するために取り組んでいることを聞いたところ、最多は「健康管理」29.2%となった。ついで「自主学習の促進」24.4%、「モチベーション管理」21.5%と続く。

 部活動の地域移行については、52.0%が「賛成」(賛成17.2%、どちらかというと賛成34.8%)、9.6%が「反対」(反対3.4%、どちらかというと反対6.2%)、33.5%が「どちらでもない」となった。地域移行についての不安の最多は「指導者の人間性」35.3%で、「練習場所へのアクセス」27.4%、「経済的な負担」25.7%と続く。19.9%は「不安を感じていない」と回答している。

《中川和佳》

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