◆Z会のオンライン添削サービス「iPadスタイル」 もうひとつの発表はZ会によるiPadを使ったオンライン添削サービス「iPadスタイル」だ。同社はすでに試験的にオンラインでの添削サービスを対象限定で始めているが、これを来年春より、本格的なサービスとして展開する。 「iPadスタイル」は、通信講座で出される課題や問題の回答を、iPadのカメラで撮影してオンラインで送付するもので、添削結果やアドバイス、再提出指示などもデータで送られてくる。添削のやりとり部分をオンライン化したものだが、入試がペーパー試験であり、記述問題も重要視されているため、答案作成の手書き部分にはこだわっているという。また、学習における質問なども、メッセージ機能を通じてオンラインで行うことができる。 添削作業は、生徒から送られてきた答案用紙の画像に、添削者の書き込みや図版などをレイヤーとして重ねることで行われる。この作業もオンラインで行われるため、添削結果の返送も従来より短縮され、効果的な復習が見込める。 Z会では現状でも、eラーニング教材の展開を行っているが、iPadスタイルの導入にあたり、オリジナルの動画教材などを追加する。教材や課題は、現状の難関校向けのコンテンツをベースに用意されるが、iPadスタイル専用のコンテンツ開発も考えているようだ。 なお、サービス名称が示すように、現在のところiPad、iPhoneなどiOSのみの対応だが、その理由についてZ会は、iOS端末の安定性、ストレスない操作性、そして答案撮影のためのカメラの品質を考慮してのことだと説明。加えて、会員からもiPadへのニーズが高かったこともあり、iOSでのサービスとして開発したという。 なお、iPadスタイルは2015年春にスタート。11月4日より、2015年度通信教育資料の予約申込み受付けを開始している。※お詫びと訂正:初出時、ベネッセ「Challenge English」の金額について一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。