埼玉県が行った意識調査では、もっとも子どもに体験してほしい体験活動は「野外炊事」であった。体験により周りの人たちと協力して物事に取り組むようになることを子どもに期待しているという。 「子どもたちの体験活動等に関する意識調査」は、埼玉県が9月18日~24日にインターネットで行い、県政サポーター2,324名から回答を得た。 全回答者のうち、同居している4歳から高校生までの人がいる657人に、その人が1年間どのような自然体験や社会体験などの体験活動を行ったかを質問したところ、地域のお祭りや行事への参加が58.3%ともっとも多く、林間学校や修学旅行への参加(46.3%)、公民館や児童館の事業への参加(25.3%)と続いた。特に行っていないは14.5%だった。 同居する子どもに体験してほしい、または家族で体験したいと思う自然体験や社会体験などの体験活動の催し・講座では、1位がバーベキュー・ドラム缶ピザ・竹筒を使ったバームクーヘン作りなどの「野外炊事」で33.6%。2位はクラフト、陶芸などの「工作・ものづくりの講座」で32.4%、3位は「キャンプ・キャンプファイヤー」30.4%となった。 次いで、4位「ハイキングや登山などの山遊び」(30.3%)、5位「テントやバンガローでの宿泊体験」(25.9%)と続き、子どもにはアウトドアやものづくりの体験を希望する人が多かった。 全回答者に、体験活動は青少年の健やかな育成にどのような成果があると思うか質問したところ、もっとも多い回答が「周りの人たちと協力して物事に取組むようになる」67.0%。続いて「物事への興味・関心が高まる」59.7%、「相手を思いやる心が育まれる」53.8%となり、周囲との関係が深まることを期待する意見が目立った。 青少年向けの施設で体験活動を行う際に重視される点では、「学校や家庭ではできない体験活動メニューがある」が61.4%と最多。通常とは異なる体験ができる施設であることが求められていた。