日本科学未来館は3月20日、5階常設展の生命エリアを全面リニューアルする。新展示「細胞たち研究開発中」、実験教室「iPS細胞から考える再生医療」、来館者が意見を発信する「OPINION BANK(オピニオン・バンク)」という3つをオープンする。 同館によると、今回のリニューアルはiPS細胞をはじめとする研究開発中の科学技術について、「知る」「実験する」「意見を発信する」という3要素をリンクさせた新しいアクティビティの提示になるという。 本展示「細胞たち研究開発中」では、生命の基本単位としての細胞に焦点をあて、細胞の原理がどのように再生医療につながっているのかを紹介。5つのシアター展示から、再生医療を考えるきっかけを提供する。 科学面については、発生生物学の第一人者である東京大学名誉教授の浅島誠氏が総合監修、京都大学教授の山中伸弥氏が名誉監修を務める。 実験教室「iPS細胞から考える再生医療」では、現在進行中の幹細胞研究について、実感を持って理解するための2つのプログラムを展開。観察や実験を通して、iPS細胞の仕組みや再生医療の可能性などに理解を深める内容となっている。 「OPINION BANK」は、来館者が意見を発信できる新コーナー。科学技術に関する最新ニュースを得たり、多種多様なテーマについて来館者が自由に意見発信できる場としていく。また、研究機関や学会と連携して来館者に対する問いを設定することで、集計結果を研究者コミュニティなどに還元していくという。