【英語講師討論(後編)】学ぶ意欲を育み、話せる使える英語を日本の子どもへ

 ベテラン英語講師の座談会より、子どもたちが未来をよりよく生きるために必要な英語について、さらに保護者の英語教育への関わり方、そして小学館アカデミーの新メソッド「イーコラボ」について紹介する。

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(左から)イーコラボの芳井先生、井出先生、大木先生
  • (左から)イーコラボの芳井先生、井出先生、大木先生
  • 井出麻美子先生
  • 芳井由美先生
  • 大木美希先生
  • 子どもの英語教育について語る先生方
  • イーコラボの教材を紹介する先生方
◆ストーリーを題材に学ぶ意欲が身につく

--イーコラボの特徴を教えてください。

井出先生:小学館アカデミーは、小学館ホームイングリッシュスクールから始まり、小学館ホームパル、小学館アカデミーと、これまでにも継続して英語教室を展開してきました。そして、45年間で卒業生130万人以上という、これまで培った経験を活かして、新しい考え方のメソッド「イーコラボ」を3年前に導入しました。

 さらに、幼児・児童のための英語教育の第一線で長年活躍するアレン玉井光江先生を軸に、1歳から小学校高学年対象まで、日本の子どもに最適なプログラム改訂に必死で取り組んだ末、生まれたのが、ストーリーを題材としながら、たくさん聞いて口に出して身につけていく、「ストーリーベースカリキュラム」です。2015年春に、全国展開をスタートしました。

芳井先生:お子様たちは成長にともない、学校のことや他の忙しさのために、英語に向き合い、英語に夢中になる時間がどんどん減っていきます。イーコラボをスタートさせたことで実感したのですが、お子様が英語に触れる時期は、早いほうがいいと改めて感じました。

 たとえば、教材のひとつである音声ペン「Edu Talk」は、小さい子ほど夢中になって、どんどん耳で聞き、口に出しています。夢中になれる時間が多いほど、英語力は身につきますし、自ら取り組む自主的な姿勢が生まれると思います。

◆この先も日本の子どものための英語教育を

--45周年を迎え、これからどのように子どもの英語教育に取り組んでいかれますか。

芳井先生:私は、小学館アカデミーの英語教室の生徒として、学びの心を育ててもらったと思います。もっと勉強したいという心を育てることで、お子様はさらに伸びていくと思います。

井出先生:これまでの教室の歴史に関わっている人に共通しているのは、日本の子どもたちのためになる英語教育に、この先も取り組んでいこうという熱い思いです。変化を恐れず、いま最適だと思うことを取り入れ、変わり続ける努力が、保護者やお子様たちに伝わっていい影響を及ぼすことを期待しています。

大木先生:イーコラボ導入以降、自分自身の考え方が変わりました。以前は、お子様たちに「英語が好きで楽しい!」と思ってもらえればいいと思っていたんですね。でも今は、お子様たちが継続して学び続けられるか、ということのほうが大切だと思うようになりました。私たちは、お子様の成長の途中にしか関われません。だからこそ、その先を見据え、継続して英語学習に取り組めるお子様を育てていくのが、私たちの役目だと思っています。

--ありがとうございました。

 聞く・話す・読む・書く、この4つの要素を、物語を通じて身につける、小学館アカデミーの英語教室「イーコラボ」。教材のひとつであるタッチペン対応の音声ペン「Edu Talk」は、テキストの聞きたい物語のシーンをタッチすると、音が出るしくみ。教室での活用はもちろん、ご家庭で使う際は準備の手間もないので、いつでも気になるところに集中して勉強できるというメリットがある。

 また、単語の読み書きにも対応した教材も用意。リズムに乗せて大量の英語を発話し、文脈に富んだまとまりのある言葉に触れることで、使える英語が身につくというシステムだ。

 日本の英語教育に取り組み続けて45年。英語教育の大きな変革がある年であり、かつ東京オリンピックが開催される2020年に、小学館アカデミーは50周年を迎える。時代が求める英語教育に柔軟に対応しながら、誇りをもって指導にあたる先生たち、そして熱意のこもった授業展開は、これからも保護者から支持され続けるのではないだろうか。
《船田るみ子》

船田るみ子

北海道生まれ、フリーランスのコピーライターとして活動中。興味がある分野は、ニューロダイバーシティを含め教育、美術、建築、スポーツ(野球)、NFT、Web3など。企画・編集協力として、日めくり型書籍『年がら年中長嶋茂雄』(ベースボール・マガジン社刊)がある。Podcastを聞きながらのランニングが日課。

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