【難関中合格AtoZ】小6GWは理科と社会を確認できる最後の機会…SS-1辻先生、馬屋原先生

 いよいよGWがスタートする。6年生とその保護者にとって、入試まで残り1年をきったGWの過ごし方の指針がほしいところではないだろうか。個別指導塾SS-1の理科担当 辻義夫先生と、社会担当 馬屋原吉博先生に、6年生がGWにやっておくべきことを聞いた。

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インタビューに応える辻義夫先生
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◆社会でおさえておきたい4つのポイント

--GWに行うべき、効果的な社会の復習ポイントを教えてください。

馬屋原先生:理科と同じように、最難関を志望するお子さまにとって社会はできて当たり前の教科です。だからこそ、苦手意識のあるお子さまはGWの短期間で次の4つのポイントをおさえ、社会を復習してください。このうち1つでもできると、GW以降の学習が楽になりますよ。

 1つ目は「地名の暗記」です。たとえば、「平泉」や「富岡」と聞いて、瞬時に地図の上でその地を指せるでしょうか。「島根県」や「愛媛県」の県庁所在地をすぐに答えられるでしょうか。不安な場合は、最優先で「白地図」に取り組むことをお勧めします。地名を直接問う問題は少ないですが、地理のほとんどの問題は地名が分からなければ解けないように作られています。

 2つ目は「年号」です。年号も、地名同様に直接問われることはありませんが、入試で出題される問題には、時代の流れや節目を覚えていないと解けない問題が多々存在します。SAPIXでは、必ず覚えておくべき年号を150個提示したプリントが配布されたりしています。年号の暗記も入試には必要な要素のひとつです。

 3つ目は「漢字」です。難関校の書き取り問題には、解答を漢字で書く指定があることが多く、誤字やひらがな表記は減点対象になってしまいます。言葉は覚えていても、書き取りに不安がある場合はSAPIXの「年表トレーニング帳」を利用したり、地名の書き取りには白地図を利用して確認を行う方法をお勧めします。

 4つ目は「記述」です。麻布、芝などの入試問題では自分で論を構成する記述式の問題が含まれますが、8割以上は表現や文の「暗記」で対応するものです。開成や女子学院といった最難関校でさえ、その傾向があります。記述問題に利用されるテーマの8割以上は、受験勉強の中で経験したことのある問題である場合が多いので、記述形式の問題も、ある程度問題と解答例のセットを暗記しておくとよいでしょう。

◆社会はGW以降、目の前の授業を大切に

--社会でGW以降に力を入れるべき単元はありますか。

馬屋原先生:特定の単元はありません。SAPIXをはじめとした多くの塾では、公民の一番難しいところを扱う時期になるので、まずは目の前の学習に集中して下さい。だからこそ、GWは不安の残る地理や歴史の対策を行うとよいでしょう。GW以降はほかの教科が多忙になりますので、社会の不安はGWに取り除き、進度の速い算数の授業に優先的に時間を充てるなどの調整を行ってください。

 その分、これから行われる社会の授業は一回一回を大切に、抜けのないよう集中して取り組むとよいでしょう。今の最難関校の入試は理科や社会だけで突破できるほど甘くはありませんが、理科や社会が疎かであったために入試結果に差がついてしまった、という結果は回避してほしいと思っています。

--ありがとうございました。

 中学受験専門個別指導教室SS-1は現在、東京、大阪、兵庫に6教室を展開している。東京は成城学園前教室、東京白金台教室、東京自由が丘教室の全3教室。指導内容の詳細や授業案内はWebサイトで閲覧することができる。

 また、リセマムではSS-1教師協力のもと、「【難関中合格AtoZ】シリーズ」で2015年の年間を通し中学受験を控える1~6年生向けの情報配信を予定している。

◆難関中学校AtoZ 参考資料
SS-1 馬屋原直伝!GWに覚えておきたい「超重要」これだけ年号20
《佐藤亜希》

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