【難関中合格AtoZ】準備で差がつく夏休みと夏期講習…SS-1一戸先生

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インタビューに応える一戸先生
  • インタビューに応える一戸先生
  • インタビューはSS-1白金台教室で行われた
  • 学年別夏期講習のポイント(SPAIX、日能研)
  • 学年別夏期講習のポイント(四谷大塚・早稲田アカデミー、浜学園・希学園)
 夏休み目前。受験の要でもある夏期講習は、ただ受けるだけでは成績アップにつながるどころか、詰め込みすぎでペースダウンする恐れがある。一方、夏に備えてしっかり準備しておけば、格段に夏期講習の効果は大きくなる時期でもある。

 その秘訣を、個別指導塾SS-1の一戸宏先生にきいた。

◆夏期講習は秋以降に向けて「基礎体力」を固めるトレーニングキャンプ

--まず、受験生にとって夏期講習、そして夏休みはどんな時期ですか。

一戸先生:4年、5年、6年でそれぞれ違ってきますが、共通するのは、塾学年が始まる2月から7月までの上半期は、その学年の基礎体力を作る時期であることです。そして、秋以降に向けて集中トレーニングをするのがまさに夏期講習にあたります。つまり、夏は上半期で培った現学年での基礎学力を定着させ、下半期での成績アップに繋げる大切な時期なのです。

◆準備の4年生、分岐点の5年生、最終準備の6年生

--学年別に見る、それぞれにとっての夏の意味とは何ですか。

一戸先生:4年生の9月から1月の下半期は、塾のカリキュラムがもっとも大変な5年生に備える大切な時期です。だからこそ、4年生の上半期から少しずつ勉強に慣れていって、受験勉強らしいことをする下半期に向けてのスイッチとなりうるのが夏です。また、旅行やお手伝い、自由研究など家族で過ごす体験を通じて、実感を持てる言葉の世界を広げる良いチャンスです。

 5年生は、入試に向けての必要なカリキュラムについて、塾によっては算数の「比と割合」など、重要な単元を学びます。そして、5年生後半でクラスや成績が分かれ、そのまま6年につながっていきます。そこで上がってこれるかどうか、苦しい戦いになる分岐が5年生の夏です。

 さらに6年生は、夏を境目に志望校が受験校にかわってきます。「行けたらいいな」という志望校が、現実的な受験校になる、その下準備を夏に行います。そして、秋以降の模試や過去問で得点を伸ばせるかの分かれ目でもあります。

◆漫然と夏期講習に行っても効果はない

--夏期講習に参加する際に、今の時期から準備しておくべき点はありますか。

一戸先生:まず、すべての学年で共通して言えることは、ほとんどの保護者が「夏期講習に行けば成績が上がる」と思っていますが、何の準備なく夏期講習に参加しても、成績が上がるわけではありません。

 夏期講習で扱う分野がお子さまの苦手分野や課題に適していれば問題ありませんが、そうでない場合は良い結果は得られないかもしれません。今の時期から自分にとっての課題、つまり「夏になにをすればいいか」ということを家庭で話し合い、お子さまと共有しておくと、夏期講習で成功する確率が大きく高まります。

 具体的には、4、5年生は、秋以降に学ぶ重要単元にリンクする単元をマスターし、6年生は苦手克服と志望校で出題されやすい単元の補強をすると良いでしょう。

◆大手塾別、夏期講習のポイントと対策

--それでは大手塾別の傾向と、しておくべき準備を教えてください。

一戸先生:まず、SAPIXでは夏期講習は上半期までの復習をせず、どんどん先へ先へと進んでいきます。一回やった項目を繰り返し学ぶスパイラル方式を採用していますが、同じ単元でもどんどん難しくなっていきます。そこで、わからない部分の洗い出し、特に夏期講習で行う内容や単元については、できれば7月20日の週に一部は先取りで導入をすませておくなど、あらかじめしっかり勉強しておくことが必要です。

 一方、日能研は上半期復習型の夏期講習で、新しいことは一切しません。日能研の利点は平常授業においてテストを頻繁に行うため、各生徒のデータがとても豊富なことにあります。その結果をもとに、家庭で苦手な部分を洗い出し、補強しておくことが大切です。もし、お子さまの課題と講習カリキュラムが重ならない場合は、講習の使い方を含め検討することも必要です。

 四谷大塚や早稲田アカデミーの場合は、以前は復習型の夏期講習を行っていたのですが、2年前からSAPIX並みにカリキュラムが早くなりました。特に、4、5年生の夏期講習の後期は2学期の先取り授業になりますので、前もって自分の課題を把握しておくことが必要になるでしょう。

 また、関西の浜学園では、7~8月も平常の授業が進み、その授業以外の時間に夏期講習が追加されます。講習は上半期の復習がメインなので、今のうちに苦手分野を理解しておくと良いでしょう。6年生は特別講座も入るので、オーバーワークに陥らないよう、優先順位を明確にしておきましょう。

 保護者の皆さまは、今のうちに夏期講習に備え、下調べや苦手項目の研究などを行っておくと良いでしょう。今からでしたら、十分夏期講習に備えた準備や勉強が行えます。

◆お盆を境にコンディションを整える

--夏休みの体調管理を始めとした過ごし方について教えてください。

一戸先生:あらかじめ、夏を「7月」「8月上旬」「お盆」「8月下旬」と4つに分け、それぞれに予備日を設けておきます。お盆過ぎから体調を壊すお子さんが多くみられるので、順調なら予備日はお休みにすると良いでしょう。

 保護者としては、お盆以降はコンディションを整える時期とし、お子さまを少し休ませてあげましょう。テレビなどの息抜きの時間も入れ、お子さまが「絶対したいこと」をスケジュールに組み込むことも、効率的に勉強するうえでは大切です。6年生でも完全オフのリフレッシュ日を設けるなど、メリハリが大事です。

 また、塾は冷房がきいていて寒いので、上着を持たせる、あるいは体が温まる食材を使ったお弁当をもたせるのも良いでしょう。子どもは体調管理には無頓着ですので、保護者が健康面に配慮してください。

--ありがとうございました。

 中学受験専門個別指導教室SS-1は、東京、大阪、兵庫に6教室を展開している。東京は成城学園前教室、東京白金台教室、東京自由が丘教室の全3教室。指導内容の詳細や授業案内はWebサイトで閲覧することができる。

 また、リセマムではSS-1教師協力のもと、「【難関中合格AtoZ】シリーズ」で2015年の年間を通し中学受験を控える1~6年生向けの情報配信を予定している。

◆難関中学校AtoZ 参考資料
学年別夏期講習のポイント(提供:SS-1)
《相川いずみ》

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