◆教育用ハードウェア・Raspberry Pi(ラズベリーパイ) 子どもの学習教材としてイギリスで2012年に発売された手のひらサイズの低価格のPCボード(小型の電子回路基板)で、ディスプレイやキーボードなどを接続して使う。Scratchに対応しており、自作のロボットをつないで制御したりと、子ども向けの授業やワークショップでも広く使われている。・IchigoJam(イチゴジャム) jig.jpの福野泰介氏が2014年に発表したPCボードで、1964年に開発され80年代前半までプログラミング言語として「マイコン少年」に親しまれた「BASIC(ベーシック)」を搭載。ビデオ入力付きモニターやPS/2キーボードを接続して使う。「プログラミングってなに?」といった説明からさまざまなサンプルプログラムが紹介されている子ども向けのマニュアルも公式サイトで公開されており、マニュアルを見て実際に試しながらプログラミングが学べる。ハンダ付けして自分で組み立てるキット版と完成版が販売されている。・教育版LEGO Mindstorms(レゴ マインドストーム) レゴブロックのLEGO社とMITが共同開発した教育用の組み立て式ロボット。専用ソフトウェア(Macintosh版/Windows版)を使って動作やセンサー、データなどをコントロールするブロックを並べていくことで、ロボットの動きをプログラミングできる。 上記では紹介しきれなかったが、リクルートが小中学生向けに提供している学習サービス「勉強サプリ」にプログラミングの授業が盛り込まれるなど、学習サービスでもプログラミング教育が始まりつつある。また、学生や大人も含めた初心者向けのプログラミング学習サイトは多数あり、「ドットインストール」や「schoo」のような動画を使った学習サイトも多い。学ぼうと思えば、年齢を問わず気軽にプログラミングが始められる環境が整ってきたといえそうだ。